★★★ Excellent!!! 読めば読むほど、先が気になるお話です! 秋茜 このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む(218文字) レビューいいね! 2 2021年12月15日 07:10
★★★ Excellent!!! 笑顔を絶やさぬ盲目の少女と苦労性の従者。二人が求めるもの奇跡の掛け軸 綾束 乙@『迷子宮女~』1/25発売! ある村で突然流行り出した奇病。 手足に痣ができ、痣ができた者は激痛とともに手足が腐り落ちるという。 だが、その奇病は、病を治してくれる《奇跡の掛け軸》でおさまった……はずだった。 《奇跡の掛け軸》を求めて村へやってきたのは、刀を佩いた盲目の少女・依代と、彼女の従者である祥之助。 だが、掛け軸の持主である誠二郎は、すでに掛け軸はないと言い――。 依代様と祥之助さんのやりとりがとても軽妙で大好きです!(≧▽≦) 笑顔でぐいぐい押していく依代様の言動は小気味よくもあり、そんなに言っちゃって大丈夫!? と心配にもなり……。 祥之助さんの苦労がしのばれます(苦笑) 《奇跡の掛け軸》とは、何なのか? なぜ奇病が村を襲ったのか。 依代様と一緒に謎を追ううちに、きっと物語の魅力から抜け出せなくなると思います!(≧▽≦) 興味のある方はぜひ覗いてみてくださいませ~!(*´▽`*) レビューいいね! 2 2021年12月26日 22:27
★★★ Excellent!!! 鬼モ仏モ、所詮ハ人ノ創作ナラバ、因果ハ応報セズベカラザラン也? Eみほ 村を襲うおぞましい奇病に、人々はあらゆるものに救いを求めておりました。その奇病を治癒するという菩薩を描いた『奇跡の掛け軸』にたどり着いた人々は、「ささやかな条件」を承諾し、有難くも救済されますが、『奇跡の掛け軸』に描かれた菩薩は、いつしか鬼へと変貌を遂げます。 菩薩はどこへ消え、鬼はどこからやってきたのか——依代という名の盲目の少女が、見えない目で本質を射抜きます。 それはそうと、盲目の彼女は、視力はなくとも不自由はないようです。 それでも光を取り戻さんと願うのは、彼女の持つ強さでもある反面、一種の弱さでもあるように思え、いとおしさを覚えます。 何度と気持ちを踏みにじられて、何度と絶望しようとも、それでも人間は素晴らしいと信じていたいのは、果たして菩薩の方か鬼の方か。 さて、こちらをご覧の皆様は、誰かや何かの優しさや善意、親切、ひいては安全・便利の上に胡坐をかいて、まさか感謝の気持ちを忘れた方などはおられますまいね。ぎくりとされた貴方、そろそろ「鬼」に食われますよ? レビューいいね! 1 2022年1月10日 19:25