捕まえた敵国の女騎士が歪みすぎたヤンデレだった

~~~~お知らせ~~~~


明第1回「G’sこえけん」音声化短編コンテストに参加しています!

こちらの参加作品はこれです!


https://kakuyomu.jp/my/works/16817139555866901095/episodes/16817139555901197734


完結しました!


~~~~~~以下本編~~~~~~


ふ、ふふ……


まさか私がお前なんかに捕まってしまうなんてな……


わかっているんだろうな……?


私はお前たちと戦っている国の騎士……その意味が


怖くない……? ふふ、そうか……ならいいんだがな


しかし、なぜ殺さない? 私は交渉材料にはなりえない、お前たちの国だって私の面倒を見るような余裕はないはずだ


なに? 余裕ならある?


ふんっ、強がっていられるのも今のうちだけだ、どうなっても知らないからな?


物好きな奴め……他の騎士連中は殺したくせに、私だけをこうやって連れ帰るとは……


良い度胸じゃないか……♡


ふふふ……


殺さなかったこと、後で後悔するぞ?


ん? むやみに殺す趣味も命令もない?


ふむふむ、そうかそうか……


お前はいわゆる、優しい奴というのか?


こうして捕らえられて身動きも取れない女を前にして、なにもしてこないとは……


ふむ……


もしかして、女の経験が無いな?


あぁ、その反応はまさしく図星だな


黙れ? 良いじゃないか、どうせお前も私も暇なんだ


お前は私を捕らえ、ずっとここで見張っている牢番


私はお前に捕らえられ、ここで長い間ずっと拘束されていなければならない身……


何か喋っていても罰は当たらないだろう、時間は腐るほどある


……しかし、どうして私を捕まえたんだ?


もっと使えそうなやつはいただろう


は……? 女に戦争をさせたくはなかった……


ふむ、ふむふむ……


ふふ、ふふふふふふ……♡


そうか、そうだったんだな……やはりそうか♡


お前……私のことが好きなんだろう?


そうだ、そうに違いない! あははっ♡ やっと私の婚期が巡ってきたか!


//暴れて鎖を鳴らしながら

探したぞ……私の花婿! 来い、今すぐこっちに来い! 好いた女を滅茶苦茶にできるチャンスだ!


……違う?


じゃあ何故私をわざわざここに連れてきたのだ! 私をお前の物にするためだろう?


騎士の誇りも尊厳も投げ捨てて、まるで獣のように私に乱暴するために!


なのに、なぜそのようなことを……


あぁ……♡ そうか、そういうことかぁ……♡


さてはお前、マゾだな?


攻めたいんじゃなくて攻められたいんだな?


内なる欲望はそう言ってはいるが、まだまだ理性の鎖が邪魔だてするのだろう……


よし、わかった


なら、お前のその希望に答えて……


//鎖を引きちぎり

んっ!


ふふ、ふふふふ♪


//以下段々近づきながら


なんだ? そんなバカみたいな顔をして


女の私がか弱いだなんて誰が言った?


なぁ? 私は弱いのか? ん?


//甘く無声囁き

なぁ、教えてくれよぉ……お前のその体で♡


わざわざ私のことが好きそうだから捕まってやったのに、手も出さない、私のことが好きじゃないなんて……


//低音有声囁き

何様のつもりで私に手を出したんだ?


ごめんなさい?


ふふ、謝らなくて構わない♪


何故なら……もう私たちは夫婦だから……これは決定だ、もう逃げられないぞ……♡


ふふ、ふふふ……どうした? 嬉しそうにしろよ、お前の結婚でもあるんだぞ?


それに私自身が言うのもなんだが見た目も悪くはないはずだ……良かったじゃないか♪


それじゃあ大人しくしろよ?


//低音有声囁き

お前は嫁を捕まえたということ、わからせてやる♡

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る