王子様系オオカミ娘は今すぐ食べたい隠れえっちでした

……ん? なんだい?


僕はこう見えて忙しいんだけど


そんなに不用心に近づくと、


//低音無声囁き

オオカミ娘に食べられちゃうぞ


んふふ、あんまり本気でビビらないでよ


僕がヒトを食べるわけないだろ?


人狼が人間を襲ってたのは昔の話


今じゃお互い、同じ学校にも通う仲間じゃないか


ふふ


で、用は何だい?


え、忙しいんじゃないのか?


まさか、それは単なる冗談につなげるためのジョークだよ


おかげで君の慌てる面白い顔も見れたしね?


じゃ、用件を言ってみて?


……え? 勉強を教えてほしい?


またかい?


うーん……ま、まいったなぁ……


え、あ、いや、わかんないわけじゃないんだけど……


そうだなぁ……


じゃ、じゃあ、こっちおいで?


そ、僕の隣に座って


じゃあ教えてあげる……


//以下右囁き


良いかい? ここはまず、ここを読んで?


//匂いを吸う

んー……はぁぁぁ……


……うん、この意味はわかるよね?


そそ、それがわかったなら、次はこっち


この例題が似てるのは……あぁ、わかってるじゃん


でもちょっと捻ってあるからわからない?


ちょっと、考えてみて?


//匂いを吸う

んぅぅっ……すぅぅぅ……


どう?


んー、あぁ、確かにもう一枚噛ませてあるね


けど、よぉく考えてみて? 基礎の部分は変わらないんだよ


ほら、ここ、ここにこれを入れて……


ここをこうやって絡ませたら……


はいっ、おしまい♪


//囁き終了


どう? 案外簡単でしょ?


意外と見えてないところにそういうのはあるもんだからね


あはは、喜んでもらえて嬉しいよ


え? お礼?


いいよいいよそんなの


//小声

もう、貰っちゃったし……


え、また教えてほしいから返したい?


んー……


あ、じゃあさ


君のお家に遊びに行ってもいいかな


えって……どうかした?


意外かな?


でも、僕も君には少し興味があるんだよね


あぁ、別に気にすることなんかないよ


……で、恩返しはしてくれる気はあるのかな? それとも止めとく?


//妖しく

……ふふ、じゃあ決まりね


//場面転換


お邪魔しまぁす……


んーっ、ここが君の部屋かぁ……


凄く綺麗で清潔に見える……ふふ、僕のためにちゃんと掃除しててくれたんだ?


でも、オオカミの僕からあえて言わせてもらうとすれば……


//甘く無声囁き

残ってるよ、に、お、い


ん? 臭いかって?


あぁいやいや、違うよ


//甘く無声囁き

君が興奮してしちゃったあれの匂いだよ♪


んふふ、君も男の子だね


あぁ、恥ずかしがることなんてないんだよ? 正常な証拠さ


でも気になるなぁ


//甘く無声囁き

誰と妄想したんだい?


いいじゃないか、教えてよ


//甘く無声囁き

僕とか言っても怒らないからさ


むしろ……


え? それって……あの子?


あぁ……ホントに? それ、嘘じゃないよね?


あぁ、君に限ってあの子はないと思ってたんだけど……


はぁ……


//低音無声囁き

見損なったよ


//押し倒し


このっ! 裏切者ッ!


ハァッ! ハァッ!


なぁ? 君は僕に夢中だとばかり思っていたんだけど……どうやらそうじゃないみたいだね?


//低音

なに顔逸らそうとしてるんだ、こっち向けよ


//以下、興奮して息荒くしながら


僕の顔が変?


//甘く無声囁き

君に嫉妬して、発情してる僕の顔がそんなに変かよぉ……♡


僕さぁ、ホントはずぅぅーーっと我慢してたんだよぉ……?


君を食べたくて食べたくて仕方なかったんだぁ……♡


なのに君ときたら僕に頼ってばっかで、我慢するのも大変だったんだぞ……?


どう、責任取ってくれるのかな……?


この興奮しきった気持ち……君に全部ぶつけていいよね? ね? 君がもうダメになっても貪りまくって、滅茶苦茶に食い散らかしても良いよなぁ……?


食べないでください……?


ふふっ、そんな可愛く抵抗しちゃって……


ますます食べたくなるに決まってるだろ


あー、もういいや


すこしづつ進展させようかなって思ったけど、もう耐えられないよ


君は鈍感だし、他の女の子で満たされるし、おまけに僕を家にあげても無抵抗だし……


//低音

もう待ち切れないよ


それじゃあ……ふふ、いただきます♡


//無声囁き

僕の抑えられない気持ち……ぜぇんぶ、受け止めろよ♡

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る