男友達と歩いていたら、王子様系彼女に勘違いされてわからせられた
あっ、やぁ
こんなところで会うなんて奇遇じゃないか
あれ、隣の彼は……
あぁ、君の男友達?
初めまして、僕は彼の彼女です
……んふふ、女に見えないですか?
あぁ、いえいえ、僕はこういう格好とメイクが好きなだけですから
それに、高身長だから似合うでしょう?
ふふ、お気になさらず
でも、彼とはどんな人よりも熱い自信がありますよ
……ね
あ、そうだ、ちょっと彼に用事を思い出したので、ちょっと借りて行ってもいいですか?
えぇ、ここで待っていてください
さ、ちょっとあっちにいこっか
//少し歩き
へぇ……君にあんなカッコいい男友達がいたなんて思わなかったよ
彼とは仲が良いの?
へぇ、そうなんだ
僕より?
……いや、ただの友達かどうかって聞いてるんじゃないんだよ
……あのさぁ、君には僕がいるよね? かっこいい彼女がさ
なのに、イケメンの男友達と隣を歩いてるってどういうことなのかな?
……話が分からない?
はぁ……悲しいね、僕は悲しいよ……
はい、携帯貸して
なんでって……君の携帯から男友達の連絡先も消すからだよ
僕はてっきり女友達だけで良いかなって思ってたけど、どうやら君はダメそうだからね……
え? 彼とはそういう関係じゃない?
それを、見せつけられた今、信じろって言うのかな
//低音無声囁き
ふざけるなよ
僕が不安で不安で仕方ないのをわかってて、僕よりもイケメンな彼と付き合いがあるっておかしいだろ?
言い方? だって事実そうだろ?
君は僕みたいなタイプが好きだっていうの分かってるんだから、彼をいつ好きになって彼に奪われるかわからないだろ?
……考えすぎ?
ふん、そうやって適当なことを……
//壁に押し付けながら
こうやってッ! 壁に、両手を抑えつけられてッ! 無理やりされるのが好きな君の言葉なんか、信用できるわけ、無いだろッ!
ハァッ……ハァッ……!
なぁ、ダメなのかな? 君に自由を与えたらダメなのかなぁ?
でも、そっちでもいいよ? 僕は君をいつでもエスコートしてあげる
こうやって両手で恋人繋ぎして、君が大好きなやつ、いっぱいしてあげる
//だんだん低音に
言葉通りずっと君の傍にいてあげる、いさせてやる、縛って抑えつけて、二度と日の目にすら君を奪わせない……
離せ? ふふっ、女の僕にそんなことを言うの?
//低音無声囁き
やってみろよ、浮気彼氏くん
さぁて、このまま君を力尽くでお持ち帰りしようかな
君をこうやって抑えつけて、恋人繋ぎしてたら……ふふ、興奮してきた
僕としたことが……いつもは抑えられるんだけど、嫉妬と怒りで、君を滅茶苦茶にしたくなってきたよ
あ? 彼?
あぁ、あんなのほっときなよ、どうせずっと待たせて怒らせても、もう二度と会うことなんかないんだからさ
//低音
それより、僕じゃなくて彼の心配をしたな?
これは……ひどいお仕置きが必要みたいだね
//低音無声囁き
お前は俺のモノだってこと、わからせてやる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます