いつの間にかベッドに潜り込んできたヤンデレ妹に好き勝手寝取られるしかなかった

//深夜。ずっと耳元で妹が囁く


//がさごそ


しっ、お兄ちゃん、動かないで


もし起き上がったり声出したら……許さないから


ごめんね、お兄ちゃん、寝てるのに起こしちゃって


まだ寝ぼけてる? んふふ、でももう寝られないよ


なんで私がここにいるか……分かってないみたいだね


まぁ分かんなくていいよ、お兄ちゃんの頭に直接囁いて聞かせてあげる


ねぇ……お兄ちゃん、ついに憧れのあの人と付き合えたみたいだね、おめでと♪


ずっと前からお兄ちゃん、頑張ってたもんね


一杯お話して、あの子の好きな物を調べたり、一生懸命バイトして買ってあげたり、少し落ち込んだり体調が悪そうなときは助けてあげたり……なんでもしてあげて、ようやく手に入れた憧れの彼女♪


憧れの~……高嶺の花♪


あの人、凄い清楚で、趣味とか好きな物とか分かんないよね……お兄ちゃん、よく調べたね、ストーカーかな?


……んふふっ、冗談冗談、お兄ちゃんはそんなことしないって分かってるよ


頑張ったね、偉いね……一人の女の子にそこまで出来るんだもん、お兄ちゃんは凄く誠実で優しくて真面目で、一人の女性を愛し続けるカッコいい男の人になったね


まぁ、私は最初から知ってたよ?


//低音

ただ清楚なだけの女が知ってるよりも前に、私はお兄ちゃんのこと、ずっとずっと、全部好きだったのに


ねぇお兄ちゃん? そういえばなんで私はここにいるんだっけ?


//低音

心当たり、あるよね? 無いなんて言わせないよ?


……あ、そっか、喋ったりしたらお兄ちゃんに襲われたぁって叫ぶって言ったもんね


偉い偉い……それでこそ、私の大好きなお兄ちゃん♪


//低音

お兄ちゃんさ、なんで私の告白断ったわけ?


いいよ、理由なんて聞きたくない……兄妹だからとか女として見れないとか聞き飽きた、もうたくさんだよ


でもね? 私諦めきれないからさぁ……お兄ちゃんも知ってるでしょ?


私はぁ、絶対にぃ、欲しいものはぁ、手に入れる、って♪


んふふっ……それに、お兄ちゃんが、私を女の子として見れないなんて、ウソ


//吹込

ふぅぅーー……


……ね? ビクビク、しちゃったね


感じちゃったよね? 妹の吐息で感じて、興奮して、ビクビクって鳥肌立てて痙攣しちゃった可愛いお兄ちゃん♪


そんなお兄ちゃんを今からぁ……寝取っちゃいま~す♪


あれれ、凄い決意の塊みたいな顔してるね


もしかして、妹になんか寝取られない、負けない、屈しない~って思ってる?


んふふ……知ってる? 兄妹って~、すっごい相性が良いんだよ?


なんでもそう……今まで仲良くできたのも兄妹だから、好きな食べ物も嫌いなのも同じ、なんだって合っちゃう、だってお兄ちゃんの遺伝子は私のと一緒、私の遺伝子はお兄ちゃんのと一緒、なんだから♪


だからね……ここも、お兄ちゃんのと私のも、凄い合ってたよ?


んふふっ♪ 驚いた顔も素敵……


そうだよ、お兄ちゃんが大事に守ってたものはぁ……お兄ちゃんの知らない間に、私が奪ってましたぁ♪


お兄ちゃんが彼女にしたその女よりも早く、ね♪


あれ、悔しい? 辛い? だけど、今反抗したり声を出したら、お兄ちゃんが悪者になっちゃうよ? お兄ちゃん、何年かお日様見れなくなっちゃうよ?


まぁそっちでも良いけど……大人しくしてたほうが身のためだからね


それにぃ……家族だから、お兄ちゃんがどういうのが好きなのかぜぇんぶ知ってるし♪


だめだよ? 油断してスマホとか放置したり部屋開けっ放しにしたら……俺のこと、なんでも知ってくださいって言ってるようなもんだからね♪


ま、そういうことだから……もしも、お兄ちゃんが私に屈しなかったら、交際を認めてあげる


だって私がお兄ちゃんに相応しくなかったってことだからね


だけど、お兄ちゃんがもしも、もしもぉ……私に媚びて、懇願して、私の彼氏にしてくださいって言ったらぁ……死ぬまで、私のお願い、聞いてね♪


嫌そうな顔してるけど……簡単な話だよ? お兄ちゃんが、なんでも知ってる妹の責めを全部流せばいいだけなんだから♪


ま、残念ながら、将来は決まってるんだけど♪


さぁ~て……まずは気持ち良すぎて声が漏れないように、私のお口で塞いじゃう……


朝までに、頑張って手に入れた彼女を捨てようね♪


私だけの、お兄ちゃん……♪

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る