ヤンデレ王女「私が勇者様の隣にふさわしいんです」
あら、勇者様!
お疲れ様です♪
こんなところをうろついて、どうされたのですか?
あら、もしかして、旅に出る前に通ったここが懐かしいですか?
うふふ…そうですわよね
勇者様がお父様…国王から使命を受けて旅立ち、もう何年も…。
ここを通って、勇者様はお父様に呼び出され、そして旅立った……。
でも、私と勇者様、こうして二人でいると、まるで昨日のことのようにも感じますね
でも、勇者様はお辛かったでしょう……?
故郷の村は、旅の途中で滅ぼされ……私には、残念ながらあなたの傷を同じように理解してはあげられないけれど……
ぎゅ……
(囁き)こうして寄り添って、傷を癒して差し上げることはできますわ……
ね……私は、思うんです。
あなたの、本当の故郷はなくなってしまったけれど、
私たちが、あなたの帰るべき場所になってあげられる……
良いんです……勇者様は、これまで一杯、誰にも負けないくらい頑張って、私たちの元に帰ってきてくれたんです……
だから……ね……私たち……ううん、私に、あなたを癒させて…?
私も、もうあなたが傷つくのは、もう嫌なんです……あなたとは、離れていたくない……
お慕い、しているんです……
あなたが、どれほど帰ってくるのを待ち望んでいたか……
ね、良いでしょう……?
私と、結婚して……
ぇ……?
ぁ、旅で一緒になった方と、約束を……?
あ、あぁ……あの、一緒だった方ですわね……
本当に、そのような女性と、結婚なさるおつもりですか…?
本当の、本当に……?
(首筋に毒針)
……はぁ、やはり、そういうところで差はつけられてしまいます、か……
あら、勇者様? お気分がよろしくないですか?
長く夜風にあたりすぎていたのか……あるいは、長旅でお疲れのようですね
では……私のお部屋に行きましょ?
私が、直々に看病して差し上げます……永遠に、ね♪
まったく、勇者様はなんにも覚えていらっしゃらないんですね。
お父様から、使命を果たし、無事に帰ってきた暁には褒美をやる、と。
それは、私のことなんですよ?
今では、勇者様が人類で頂点に立つお方……
そんな勇者様の隣にいるのは、麗しくて、完璧な私をおいて誰もいません
それなのに……うふふ。
子供みたいに無邪気なあなたには、少々お仕置きが必要ですわよね?
ちょっと長くいたくらいで本気にしちゃうなんて、庶民はなんて子どもなんでしょう……
まぁ、そんなあなたも、高貴な私とともに居れば、そんなお遊びのことなんか忘れてしまいますわ
んふふふふ……遊びなんかじゃない、本気の男女の付き合い……これまでお子様だったあなたには、耐えられるでしょうか……はじめは、すぐばててしまうかも、ですね♪
楽しみです……英雄様を調教できるだなんて、ちょっとワクワクしちゃいますね♪
どういう風にしちゃいましょっか……
ちゃあんと、未来の国王にふさわしくて、私の頼もしい夫にするか……
勇者の影も形もないくらいに堕落させて、ペットにしちゃうか……
んふふ……どちらにするかは、あなた次第ですよ?
私は決めませんよ。
あくまでも、あなたが"正しい"選択をしたら"正しい"結末になるだけ……ですけどね♪
さ、一月も私のお部屋で過ごせば、きっと考えも、あなたの欲望も……はっきりとしてくるでしょうね……
これまではお仲間と助け合いごっこでもしていたんでしょうけど、これからが本番……
私と本気で愛し合って、オトナにして……目を覚まさせてあげます
ゆっくり……たっぷり、教え込んで差し上げますからね……
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