ヤンデレ小悪魔「本気で魅了してあげる」

ね~え♪


今日こそ、一緒にかーえろ?


ね?いいでしょ?


今日は特に何も用事無いし、わたしも、今日はもうフリーだし!


……え~、なんでよ~。


あっ、もしかして~、


人気な私に恐れ多い、とかとか?


いやいや、遠慮しなくていいって~!


きみとは全然喋れないし、仲良くなれないし……。


だから、今度こそ!


……もぅ~! な・ん・で・よーー!


(小声)他の皆はすぐ堕ちたのに……。


え? ぁっ、あぁ。


「他の友達、君が来てから彼女と別れてた」、って……


……あっそ。


それで、なに?


私と一緒に帰ったくらいで、君は君の彼女さんと別れちゃうようなことになるんだ?


(囁き)意気地なし♪


まったく……それに、君はなに?


私が男を寝取って寝取りまくる性悪女だとでも?


失礼しちゃうわよ。


一気に別れることはあっても、私が男をとっかえひっかえしてた噂なんかないでしょ?


……ほぅーら、きみのただの勘違いじゃーん!


私に濡れ衣着せた罰としてー……


家にも、上がらせてもらおっかな♪


……えーっ! ひーどーいーよー!


(涙声)私……そんなに、信用……ない?


ぃやったぁー♪


じゃあきまりっ!


さ、そうと決まればさっさと帰ろ♪


(場面転換)


おじゃましまーす。


へぇー、これが君のお部屋……


(小声)すごいオスの匂い……♪


ぇ? あぁ、なんでもないなんでもない。


初めて男の子のお部屋に来たからさ、


ちょっと、コーフンしちゃって。


んふふ、なぁんでもない♪


でも、今日はご両親、いないんだね~。


じゃあ、ま、いっか。


ねぇ、ほら、こっち見て?


私の目……見て……


吸い込まれるように赤い、私の瞳……


離れない……きみは私の瞳から、目が離せない……


視線は動かせないし、身体も、どんどん固くなって……


はい、とりあえずは動けなくしてあげたよ。


あれ、すっごく苦しそうな顔してるね。


まるで金縛りみたい……自分の意志では動けない……


だけど、私の声で動けるから、安心してね……?


まぁ、まずは寝っ転がろっか?


はい、そこのベッドに寝っ転がってね。


そうそう。いい子だね。もう私に絶対忠実って感じ。


私に馬乗りにされて……きみをこうやって見下ろすの、すっごくうれしい…♪


君だけだよ?


ずっと私を無視し続けて、


私の下僕にならなかったのは……。


おかしいよね……


みんなみんな、わたしをアイドルみたいに、お姫様みたいに見てくれるのに、


君は簡単に堕ちてくれない……


わたしはね、ほら、背中の黒い翼とおしりから生える黒いしっぽがあるんだ。


見える? 見えるよね。


私は、人を魅了して、操れる、正真正銘本物の小悪魔。


君たちみたいな適齢期のオスなんかすぐに手玉にとれるけど、


君だけは違った……


おかしいんだよ……


この世の男は、みんなみんな、みぃーんな! 私を見てればいいの!


なのに……きみはなに?


君みたいなのに会うのは初めてだよ……


でも、褒めてもいるんだよ?


きみは他のオスなんかとは違って、きっと優秀なんだろうなって。


私に釣り合う男なんだろうなって、思ったの。


だから、絶対……


(囁き)どんなことをしてでも魅了してあげる。


でも、ここまでくれば……もう簡単だよね。


ここまで姿をさらして、能力も本気モードだもん。


身体から……ううん、それは嫌だな。


調教もいいかもだけど、私は愛があって、求められたいから……


心の底から変えてあげる。


心の底に、私だけを刻みつけてあげる。


ほら……ゆっくり私を浸透させてあげる。


あんなメスなんかただの石ころみたいに思っちゃうくらいに、


私で染めてあげる……私で満たしてあげる……


好きなタイプが曖昧そうだから、しっかりと私に変えてあげる♪


今夜は寝かせてあげないから……明日は一緒に遅刻しようね♪

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