ヤンデレ姉「チャンスは一度だけ…」

あ、おかえり~。


ごはん出来てるから、支度して~……


って、きゃっ!


んもう、どうしたの? 急に~。


後ろから抱き着いてくるなんて~。


いつもいつも、「姉ちゃん鬱陶しいー」なんて言ってくるクセに。


……嫌なことがあった?


だから甘えさせてほしいって?


はぁ~あ、この前みたいに?


そしたらあんた、やめてくれよ~って突き放したじゃない?


お姉ちゃんはあの時、本気であんたのこと、想ってあげてたのに……。


そんで、自分の都合のいい時に甘えさせてくれって?


ひどくない?


お姉ちゃんのこと、ただの都合のいい女としか思ってないんだよね……


んふふっ……そんなもの欲しそうな顔しちゃって……


ぎゅーー……


どう? お姉ちゃん、暖かい?


今度は前みたく拒否しないから、密着してるね。


よーし、よーし…………


つらかったね……悔しかったね……


うん、お姉ちゃんの腕の中なら、何もかも忘れられる。


お姉ちゃんなら、気持ちよくできる……


ぱっ。


はい、あまあまタイムおしまい~。


前も、これくらいだったもんね?


まぁでも、社会なんて厳しいし、


これからも、い~~っぱい厳しいことがあるよ。


でも、頑張ってね。


……なに、そんな悲しそうな顔して。


あたしは、あたしにできることをしただけ。


これ以上は、何もできないよ?


それとも……堕ちたい?


これ以上にあまあまにとろかされて、お姉ちゃんに甘え続けたい?


どうしよっかな~。


あんたが、なんでもするっていうならな~。


んふふ……なら、条件……


素直な弟君になって~、


お姉ちゃんだけのものになること。


そうすれば……お姉ちゃんが、一生甘やかし続けてあげる、慰めてあげる。


お外では悲しかったり、苦しいことがあるかもしれないけど、


傷ついた分、お姉ちゃんが癒してあげる。


さすって、撫でて、ぎゅーって抱きしめてあげる。


……わかってるよ? この前のだって、どうせ素直になりきれなくてつい反抗しちゃったんでしょ?


そんなこと、もう一生しないです、お姉ちゃんだけに甘えますって言うなら、


お姉ちゃんも、全力で応えてあげる。


……言葉にするのは難しい?


なら……ほぉら、


お姉ちゃんの胸に、顔をうずめるだけでいいよ。


恥ずかしい?


なら……この話は無しにしよっか。


いいよね、そんなことさえできないなら、変なプライドが邪魔してまた反抗しちゃうもんね。


どうする……?


このチャンスを逃したら、この先ずっと、独りで苦しみ続けるんだよ……?


……あ。


んふふ……良い子、良い子……


よーし、よーし……


堕ちちゃったね……


でも、心地いいもんね……


男としてのプライドを捨ててお姉ちゃんに甘えるの、大好きなシスコンだもんね……。


今までは隠してたけど、もう隠しきれなくなっちゃった変態弟だもんね……。


でも……いいよ、お姉ちゃんが愛してあげる。


ぎゅーーーー……


(以下、囁き)


でも……次、反抗したりしたら、もう許さないから。


それまでは、ずっとずーっと、いくらでも抱きしめてあげる。


私のものでいつづける限り、ね……♡

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