ヤンデレ幼馴染「ボクのこと、愛して?」

ねぇ……きみ?


ねぇってば~……


…………寝てる?


おーい……ボクが呼んでるよー……


……おきてー、おきてよー……


ボクのこと……無視、してるの?


(囁き)ねーぇ?


あっ、振り向いてくれた……。


んふふっ……。


ね、今日も一緒に、かえろ?


えー? いいでしょ?


……なんで?


なんでそんなこと、言うの?


きみ……ボクのこと、嫌いになっちゃった?


ね……ねぇ? なんで?


ぇ……あ……う、うん…………


ご、ごめんね、早とちり、しちゃって……。


えっ、あ、まって……まってってばー……


(場面転換、帰り道)


あー、もうすっかり暗い……。


暗いなー、こわいなー……。


きみはさ、こんな暗い所を、


ボク独りで帰らせようとしてたんだよ?


ば、罰として……ボクの家まで、送って。


ぇ……だ、だめって、い、いいじゃん。


ボ、ボク独りじゃ……


ぁ、ま、待って……


一人に、しないで……


(後ろから抱き着き)


ボク……きみがいないと、


きみがとなりにいて、手を握ってくれないと


歩けないんだよ……?


ずっとずっと、きみが支えてくれたから、


ボクみたいなのでもここまで来れたんだよ?


お、覚えてる?


きみが助けてくれたこと、


きみが支えてくれたこと……


いっぱい、あったよね?


だから、きみがいるから安心して毎日を送ってるし、


きみが助けてくれるから、ボクはここにいられる。


なのに……なのに、


きみは、もう、ボクを見捨てるの?


……ぐすっ…………


嫌だよぅ……きみと、離れたくない……


きみがこれまで助けてきてくれたのに、


そのきみがいなくなっちゃったら、


きみと離れ離れになったら、ボク、ボク…………。


……ぐすっ……うぅ……


ぐすっ……


なんでも、言うこと聞くからぁ……


なんでも……ボクにできること……なんでも、聞く。


うん……


ごめんね、ボクが一方的に求めすぎたからいけないんだよね?


だったら、ボクも、できること、なんでもする。


きみのしたいこと、やりたいこと、望んでること、


妄想…してること……


ぁ、振り向いてくれた……。


よかった……ありがと…………


ぎゅー。


(以下、囁き)


いいよ……ボクのこと、いっぱい利用して。


でも、いつでもボクのこと、一番にしてね?


それが約束……なんでもしてあげる代わりの。


んふふふふふふっ……やったぁ……


世界で一番…いっぱい、いっぱい…


ボクのこと、愛してね?

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