第82話感謝して欲しい
「フボッ!?」
そして義理の母親は土魔術で頭から下を地面に埋めてやる。
「ねぇ、義理母上? 後グエンとマリー」
「な何してるのよっ!? 早くわたくしを出しなさいっ!! 今なら許してあげますからっ!!」
「そうよっ!! 今ならまだ許してあげるわっ! だから身体を拘束している物を解きなさいよっ!」
「……痛ぇ、痛ぇよ…………」
なんというか、コイツらには学習という言葉はないのだろうか? 頭が痛くなりそうだ。
「もう良いよ、それ。 どうせ嘘だって分かったし。 この親にしてこの子供達だな。 それで、お前達にもう一度チャンスをやろう。 ここで死ぬか、俺の奴隷になるか」
「義理とはいえ母親に向かってその口の聞き方は何案ですのっ!? 無礼──」
「口の聞き方がなっていないのは義理母上、貴方の方ではないですか?」
「ヒィッ!? ご、ごめんなさい……っ」
そして、首から下を埋められていると言うのに何故かいまだに俺よりも立場が上だと思っている義理母上へ、怒気を孕んだ声で近づいていくと先ほどまでの威勢は消え失せ、謝罪を口にする。
もう一押しのようなので、俺はここで一気に畳みかける事にする。
「次は殺すから。 それで、ねぇどっちなの? 返事がないと死にたいっと言うことで俺の奴隷達に君達を殺すように命令するんだけど? あぁ、そう。 返事はしないと。 じゃあ死んじゃおっか。 メリッサッ! コイツらを殺──」
「なりますっ!! カイザルの奴隷になりますっ!! だから、死にたくないですっ!! お願いしますっ! お願いします!」
「お、お母様っ!?」
すると、義理母上は簡単に俺の奴隷となる事を承諾してくれる。
ぶっちゃけ無理矢理奴隷に堕としても良いのだが、それでは俺の腹の虫が治らない為彼らのプライドを粉々にしていく。
正直な話殺してやりたいと思うくらいなので殺さないだけ感謝して欲しい。
そして、心が折れた義理母上を見たマリーも、その表情から既に心が折れかけているのが見て取れるので、次はマリーを堕としにかかる。
「い、痛い……顔が……痛い」
「で、マリー。 お前はどうなんだ?」
「ふ、巫山戯ないで──」
「あっそ。 じゃあ死のうか」
「嘘です嘘ですっ!! 奴隷になりますっ! 奴隷にさせてくださいっ!!」
「痛いよぉー……っ」
「グエンは……まぁ心の中で奴隷になりたがっている事だろう。 これで兄弟と母親が一緒になれたな。 そしてお父様も一人だけ仲間外れは嫌だろうからすぐに奴隷にしてやるからな」
そしてグエン、マリー、義理母上を望み通り奴隷に落としてやった後、回復魔術をかけられ、欠損した四肢は元に戻ってはいるものの素っ裸にされ俺の奴隷に踏み付けられている父上の方へと向かう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます