ねぇ、セックスよりもずっとずっとキ・モ・チ・イ・イ事しよっ！ 北島　悠

あらすじ
　大学１年生の広瀬智也は最愛の人、蛭間楓と新宿のディスコで知り合い、最初のデートの時に道玄坂のラブホテルで一夜を共にする。この時、まだ童貞でしかもキスも未経験だった智也は、ファーストキスと初体験をする事になった。

　以後、２人は一見すると恋人同士のような関係となり、毎週のように昼はデートをし、夜はセックスをしていた。

　会うたびごとに楓の新たな魅力を知り、智也が本気で楓を愛するようになるまでに、時間はさほどかからなかった。

　しかし、楓は本当はセックスがあまり好きではなかったのだ。その後、楓の言う「セックスよりもずっとずっと気持ちいい事＝オナニーの見せっこ」を通してますます楓にのめり込む智也。

　更に、実家が助産院を経営しており、助産師志望の楓は智也と一緒に本物の出産ビデオを鑑賞した。これは智也にとって楓との結婚まで意識するような秘密の出来事である。

　智也は正に幸せの絶頂を感じていた。

　ところがそんな２人の関係も長くは続かなかった。

　想像をはるかに超える超遊び人の楓に翻弄される智也。偶然智也が買ったＡVに出演していた楓。更に、智也の他にも男がいると思われる証拠を次々と突きつけられる。

　特に気になるのが謎の男「タカヒロ」の存在。楓が泥酔した時に、この男の名前と「愛している」という、智也が楓から聞かされた事のないセリフを叫んで絶頂に達したのだ。だからこの男は楓の本命の彼氏である可能性が極めて高い。楓の友人、木下恵ですら知らないタカヒロの幻影に智也は怯えていた。

　それどころか、恋人同士ならば一緒に過ごすはずのクリスマスイブに、２年連続で会う事を拒否された智也は、楓の不審な行動を問い詰める。

　ついに大喧嘩する２人。そして楓は行方不明となる。

　舞台は変わって楓の故郷、島田へ。楓は、シングルマザーで女手一つで楓を育てて来た母親に、夜遊びとＡV出演がバレていた。そこで母親の手によって実家に連れ戻されていたのだ。

　その後、智也と楓は再会。２人は絆を深める事に。楓の妹、千早から別れさせられそうになったり、幾多の困難を乗り越えた。

　やっと最大のライバル「タカヒロ」の事も克服した。

　しかし、楓は父親のいない子供を身ごもっていたのだ。助産師志望の楓は、中絶を良しとせず、産む決意をした。そんな楓に「一緒に子供を育てよう」とプロポーズする智也。

　一度は智也のプロポーズを受け入れる楓。今までずっと拒否し続けて来た12月24日に合う約束もした２人は、本当に結ばれたかに見えた。

　そして衝撃のラスト。そんな２人を、あまりにも残酷すぎる運命が容赦なく牙を剥いて襲い掛かる！


主要登場人物紹介

広瀬智也
　この物語の主人公。バブル期に大学時代を過ごす。最愛の人である楓に徹底的に振り回される。

蛭間楓
　智也の最愛の人。成績優秀でスポーツ万能、料理や家事もそつなくこなす絵に描いたような完全無欠のスーパーガール。おまけに美人で床上手な超遊び人。それをいい事に、一見すると男心を弄んで手玉に取るとんでもない悪女にも見えるのだが……

浜田健人
　100人斬りの超遊び人。超ハイスペック男子であるにもかかわらず特定の恋人は作らず、ひたすらナンパに明け暮れる。

風間六郎
　智也の大学の同級生。弁護士を目指している意外と真面目な人物。

木下恵
　楓の友人。楓の所属しているバンド「ミスティー」のボーカル。恋人がいるにもかかわらず、智也にちょっかいを出してあわやプチ四角関係（？）に。

矢口奈央
　六郎の恋人。六郎と同じ司法試験研究会に所属している。六郎にバージンを捧げた時、サナギから蝶へ変貌を遂げる。

荒木博
　智也の中学・高校時代の悪友。智也にとって性のメンター的存在でもある。

タカヒロ
　謎の男。楓の本命の彼氏疑惑あり。

蛭間千早
　楓の妹。智也の知人で唯一、楓の秘密とタカヒロの正体を知る人物。

　内容的にはきわどい性の物語と思うかも知れませんが、テーマは「愛って何だろう？」です。私なりの答えを示したつもりです。

私の他の作品紹介

最新作
「妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ！！ ～妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら？ 　例え命を落としても、この人の子を産みたい」
https://kakuyomu.jp/works/16816927860596649713

※　カクヨムの激戦カテゴリー「現代ファンタジー」で初登場日間ランキング25位を記録しました。

　セクシャルマイノリティを中心に、世の中に存在するありとあらゆる偏見や差別をぶっこわす事にチャレンジします。ぜひ応援してください！


「アノ小説はなぜドラマ化・映画化・漫画化されたのか？　～あんな事、こんな事が書かれてた！　これであなたの小説も映画になるかも！」
https://kakuyomu.jp/works/16816927859434938319

※　創作論・評論のカテゴリ週間ランキング１位を記録しました。

　連載コラムです。もともとは「セックスシーンの描き方入門」というコラムからスタートしました。

　初登場で日間ランキング１位をマークした化け物コンテンツだったのですが、エロ過ぎて運営から予告なしで公開停止を受けてしまい、泣く泣くかたちを変えたのが本作です。

　なるべくエロさを維持したまま、警告を受けない程度に色々実験しています。


「好きだから、好きと言えなかった君へ～僕は再び「好きだ」と言えない恋をする」
https://kakuyomu.jp/works/16816700429596603578

　私が最初に書いた小説です。私にしてはめずらしくプラトニックな恋愛の物語です。


「ふられてＢＡＮＺＡＩ！～失恋したから前へ進めた。青春を取り戻せ！」
https://kakuyomu.jp/works/16816927859683810596

「好きだから、好きと言えなかった君へ」のアナザーストーリーです。こちらでモヤモヤした方はぜひカタルシスを感じられる「ふられてＢＡＮＺＡＩ！」をお読みください。


「母と恋バナしてたら、俺が母に孫の顔見せられない理由を話す事になってしまった」
https://kakuyomu.jp/works/16816700429626757440


※　「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテストで週間総合第１位を記録しました。

「ひとり遊びの華と罠」のスピンオフ作品です。主人公の智也のその後についてを少し描きました。


「大学の時のオ・イ・シ・イ仕事～ディスコでバイトしたら非モテの私が超モテ男子になっちゃいました！」
https://kakuyomu.jp/works/16816700429600978549

　これも、「ひとり遊びの華と罠」のスピンオフ作品です。
　小説のベースとなった私自身の実体験について少し触れています。
　これでもまだまだ私の実態のごく一部に過ぎません。次の長編で核心的な部分に少し踏み込む予定です。


「愛したいのに愛せない……　～知られざるセクシャルマイノリティの世界。セクマイだって普通の幸せが欲しいんだっ！」

https://kakuyomu.jp/works/16816927859833101050

※　カクヨムWeb小説短編賞2021のエッセイ・ノンフィクションカテ及び通常ランキングで週間２位を記録しました。

　私の身体を張ったカミングアウト・ストーリーです。


「壮絶！　両刀使いの姫百合乱舞！　～お姉ちゃん大好き！　それなのにお姉ちゃんの彼氏がすっごく気になる……なんでこんな奴好きになっちゃったのかな」
https://kakuyomu.jp/works/16816927859255002341

「ひとり遊びの華と罠」のスピンオフ作品＆アナザーストーリーです。

　なんと千早が主人公です。


「株で生活できたらいいな～非リア充男が失敗に失敗を重ねてやっと投資がサマになってきた！」
https://kakuyomu.jp/works/16816927860232346578

※　エッセイ・ノンフィクションのカテゴリ週間ランキング１位を記録しました。

　私の投資経験を語った実話です。…続きを読む