第441話 やっと出発できるようです? (8)

 零が自身の仲間達……。各自各々が暴走族、ヤンキー仕様にカラフルに塗装され風防やロケットカウルにハンドルや絞り気味にコンチハンドル、スワローハンドル、セパハン、バックステップ仕様にあんこ抜きシート、張替え、三段シートとカスタムした単車、バイクに跨るメンバー達、友人、ツレへと振り返りながら告げれば。


「うん」

「見たい」

「行きたい」

「行ってみたい」と。


 女性、女子だけの暴走族【堕天使】のメンバー達、各自各々が頷きながら言葉を返す。


 まあ、返してくるからね。


「はぁ~」とエルは大きな嘆息を漏らし。


「まあ、別にお城の外から出ないのならば行ってみても良いとは思うけれど。何も無い。面白味もない。娯楽もない上にトイレや浴場だって余り綺麗ではない不憫な世界、場所だよ。それでも良いの?」と。


 エルは苦笑いを浮かべながら零や他の娘達へと説明をすれば。



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