第439話 やっと出発できるようです? (6)
「あっ、そうなん? あっ、はははっ」と。
昔から、以前から、ムードメーカーみたいなところのある明るい奴、マコはね。零が不満、不貞腐れた顔をしながら呟いてきても笑い流しながら言葉を返し。そのままエルの方へと視線を変え。
「エルさんも零の言う通りで車の免許とるときに一緒に単車の免許をとればえぇよ。値段も二つ同時ならば割安になるし。一樹が乗らない単車。カワサキのKH400が未だあるみたいじゃけぇ、あれをエルさんが乗ればえぇよ。そして家族皆で暴走行為じゃなくて普通にツーリングへと行けばいいけぇ」と。
マコは微笑みながらエルへと告げればチラリ! チラリだよ。
僕の方へと奥さまは視線を変え。
「(一樹、私車の免許とバイクの免許なんて高価な物を所得しても良いの?)」と。
携帯電話、スマートフォンいらずの脳内通信で問いかけてきたから。
「別に二つの免許をとりたければ。とればいいよ。別にそれぐらいの貯金はあるし。元旦と二日は休むけれど三日からまた販売の仕事を入れちょぉるけぇ。俺がバリバリ働くけぇ、大丈夫じゃけぇ」と。
我が家の筆頭奥方へとにへらと笑いながら告げれば。
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