第425話 地元ってこれだから嫌だよね……(5)
「零、あぁ~、じゃないだろう。あぁ~、じゃ~。お前なぁ~、誰にものを、ものを言ぅとるんかぁ~、わかちょぉるんかぁ~!? あぁ~!」
と、僕も最初は元カノ零の今彼に遠慮し。できるだけこのチイパイ、チビ娘、ヤンキー姉ちゃんとは荒々しく揉めないように遠慮はしていたのだが。
こいつ! このバカに! 僕は彼氏がいないとわかると荒々しく怒声、咆哮を吐いてやった。
まあ、やったのだよ。
でもさぁ、僕の怒り。異世界の魔王さまの怒りはこんなぐらいでは収まりつかない。
まあ、つかないよね?
普通の女性、女の子なら未だ知らず。
僕の元カノの一人である零の背中には、この手のヤンキー物語、ラブコメのヒロインのお約束ごとである。
【喧嘩上等! いつでも売ります! 買います!】と金の刺繍で縫われ表示されているのだから。
「零! お前! もう儂はお前のことを許さんけぇ、のぅ。折檻じゃ! 折檻しちゃるぅけぇ、覚悟せぇやぁ、零!」と。
自身の右腕、利き腕ではなく……。
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