第424話 地元ってこれだから嫌だよね……(4)

 僕は本当に怒りを通り越して、「お前らなぁ~」と呆れ声色で呟くと。


 更に自身の口を開いてね。


「お前等は儂の後輩じゃろぅに」と。


 僕と零とのガンの付け合い。飛ばし合い。


 そして睨めっこ。


 元カノ、元彼と言うお互いの立場で引くに引けない二人の間に割って入ったヤンキー娘達へと僕は不満のある声色で呟くと。


 自身の両目、瞳に……。


 そう、僕の目の前で壁になるヤンキー娘達の胸の大小様々、色とりどりのふくよか、大変に柔らかそう。パフパフとした胸の谷間をジィーと見詰める……。


 と言うことはしない。


 僕はしないから大丈夫。大丈夫だからねと。


 自身と零達ヤンキー姉ちゃん……。暴走族、レディースの特攻隊の娘達の説明をしたところで話しを元に戻してと。


 僕は自身の後輩達、ヤンキー娘達から零へと視線を変え。


「零、お前今彼氏は?」と低く、重たい声音で訊ねる。


「ん? ああぁ~、うちは、今は彼氏おらんし。一樹、それがどうかしたんねぇ、えぇ~?」と。


 零の奴は僕の下のもん、後輩、元カノの分際で元彼、主さまへとチイパイの癖に生意気口調で『ああぁ~』と呻るよぅに言葉を返してくるから。




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