第112話 その後? (6)

 だってさ、今でこそ、【令和】の時代だからこそ、普通に【湯殿】と言えば、聞けば、異世界ファンタジーなアニメ、シネマ、マンガに、ライトノベルなどから情報を得ているから。


『ああ、お風呂……。お風呂若しくは、健康ランド・センターか……』と、理解ができるのだが。


 僕の若い頃、幼少期も含めて、異世界ファンタジーなアニメ、シネマよりも未だ、SF、ロボットアニメが全盛期の頃だから『湯殿』なんて、時代劇……でも、言っていたかな? と、言った感じの様子で、大河の時代劇の中で使われる。使用をされているか? 小説の物語の中ぐらいでは? と、言った感じだったと思うよ?


 それにさ、今のようにスマートフォンやユー○ューブなどSNSで気軽に検索をできる時代でもないからね。


 皆だって、そうだと思うのだが?


 太くて暑い辞書を開くのは面倒でしょう?


 だから僕は知らない。わからなかったよ。


【昭和】と呼ばれた時代の終わり。終焉の頃はね。


 まあ、そう言った訳、理由もあるから。僕はエルに『湯殿かぁ?』と、告げられても。自身の首を傾げるしかないのだ。


 またそんな様子の僕に対して妻が。エルが。


「一樹の言っていたお風呂の事だよ。湯殿は……」と。


 苦笑いを漏らしながら告げてきたので。


「そうなんだ。湯殿って、お風呂のことなのか。知らなかった……。僕はエルが『湯殿』と言葉を漏らした時に、誰かの名前とか? 呼び名だと、ばかり思っていたよ。湯殿さんって、一体誰だろう? と、一瞬思案をしてしまったよ。僕はね……」と。


 エルに僕は告げ、説明をしたのだ。


「へぇ~。そうなんだ?」


「うん」


 まあ、こんな感じの会話を二人で終えると。僕はまた直ぐに、エルへと。


「だから先にお風呂に入っておいでよ。エル」と、告げたのだ。




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