―15― さらなる奥地へ……
よく観察すると、気絶しただけでまだ死んでいない
どうやら、ちゃんと殺さないと、この部屋からは出られないようだ。
なので、戦闘中に欠けたのか、落ちていた
その牙を使って、まだ死んでいない
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
魔物の討伐を確認しました。
スキルポイントを獲得しました。
△△△△△△△△△△△△△△△
なるほど、俺自身がとどめを刺せば、スキルポイントはもらえるらしい。
3体ほど、まだ息があった
すると、大きな地響きが鳴ったので見てみると、出口が出現していた。
これでやっとこの部屋から出られるようだ。
ちなに、スキルポイントはいくつになったんだ?
気になったので、ステータス画面を表示させた。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
所持スキルポイント:16
〈挑発Lv1〉
レベルアップに必要な残りスキルポイント:10
△△△△△△△△△△△△△△△
一応、〈挑発〉のレベルを2にできるようだ。
だが、〈挑発〉のレベルをあげるメリットがよくわからないな。
まぁ、慌ててあげる必要もないし、レベル上げに関しては保留でいいだろう。
「あと、お腹が空いたな」
お腹をさすりながら、そんなことを思う。
一般的には、冒険者がダンジョンに入るときは、食料を持参するものだ。
だが、罰としてダンジョン奥地に追放された俺に食料なんか持たされるはずがない。
「これから、さらに移動することを考えると食事はとっておきたい」
あとは水分も補給もしなくてはいけない。
当てがないわけではない。
目の前には
肉を食えば腹は満たせるし、血を飲めば喉はうるわせる。
魔物の肉そのものは、よく市場に出回っているので食べたことはあるんだが、火なんて用意してない現状、生で食べることになる。
流石に、生で食べるのは精神的にキツいな。
「とはいえ、食べないわけにもいかないか」
ということで
肉が硬すぎるため、非常に時間がかった。
それでも、なんとか食べれるほどの大きさにする。
そして、噛み千切った。
「まずっ」
血の味がした。
あと、獣臭かった。
せめて火を使えれば、もっとマシなもんを食えたんだろうな。
◆
食事を済ませた後、後で食べる機会があるかもしれないということで解体したお肉をいくつか腰にぶら下げることにした。
そして、宝箱のある部屋から一歩外へ踏み出した。
部屋の外もダンジョンの通路が広がっていた。
迷路のように道がいくつか分岐しており、正直どっちに行けばいいのか見当もつかない。
「そもそも、俺ってダンジョンのどの辺りにいるんだろうな……」
奥地に飛ばされたってことしかわからない。
【カタロフダンジョン】はS級ダンジョンとして名高く誰にも攻略されたことがないため、最下層がどこにあるのか、わかっていない。
「ダンジョンを脱出するには、出口を目指すより、入口を目指したほうがいいよな」
ダンジョンは出口に行けば行くほど、出現する魔物が強くなっていく。
ならば、入り口に向かうほど、生存率はあがるわけだ。
「問題はどっちにいけば、入口に近づくのか見当もつかないってことだよな」
まぁ、場当たり的に進むしかないんだろうな。
そう思いながら、俺はダンジョン内を進んでいった。
第一章 ―完―
――――――――――――――――――――
【大事なお願い】
第一章はこれにて完結です!
まだまだ続きます!
「面白い」
「続きが気になる」
「更新がんばって」
と、思っていただけましたら、星とかいただけると幸いです!
何卒、よろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます