登場人物紹介「過去編・迷宮編」
◆勇者くん
・名前 不明
・年齢 23歳
・職業 勇者
・魔法 『
『
『
・魔術属性 炎熱・迅風
・好きなもの 人間
・嫌いなもの 魔王
・最近の悩み 婚活がヤバい
二回キスをかまされ、片手片足がバキボキの全身ズタボロな状態でプロポーズを受けた男。お前もう主人公降りろ。ヒロインやってこい。
幻覚で見ていた夢には、魔王様が登場。しかし、そのあまりの解釈違いっぷりにブチギレ、パイをぶん投げて叩きつけることで、自力で幻覚を破った。とはいえ、夢の中に魔王様が出てきたことには何も言わないあたり、後悔やら何やらがないまぜになった感情は自覚しているものと思われる。
・魔法『
勇者の固有魔法。対象を殺害することで起動し、殺害した相手の名前と魔法を奪い取る。
迷宮の主を救うために、約一年ぶりに人間相手に使用した。魔王の呪いはこれまで取得した名前に対して作用しており、新しく獲得した名前に関しては効果がない模様。しかし、それは言い換えれば「勇者が自身の手で相手を殺さない限り、名前を知るのは不可能」という事実を意味している。
・魔法『
ジェミニから奪った魔法。自分自身、もしくは触れている対象を、視線の先にあるものと入れ替える。高位の転送魔導陣ですら難しい瞬間移動を、指先と視線の動きだけでやってのける便利極まる万能魔法。現状では
実は誰も見ていないところで密かに練習に励んでおり、それなりに扱いにも熟れてきた様子。少なくとも、人飼いのアジトで即座に人質の少女を手元に引き寄せる程度には使いこなしている。使いこなせば使いこなすほどに強くなっていく魔法なので、これからも出番は多いと思われる。
ちなみに、ジェミニはおやつタイムの魔王様の手元からお菓子をくすねるのに、よくこの魔法を使用していた。魔王様はよくキレていた。
・魔法『
迷宮にされた魔導師、ベリオット・シセロの固有魔法。自分自身と触れた相手を『幻惑』させる効果を持つ。魔法効果は定義が広ければ広いほど汎用性が上がる傾向にあり、この魔法もその例に漏れず『幻惑』という解釈の横幅が広いため、様々に応用が効く。
作中では対象に都合の良い夢を見せて動けなくさせる、ある意味ベーシックな使い方しかされなかったが、負傷した自分に使用して痛みを消したり、捕虜に上官の幻影を見せて情報を引き出したりと、派手さはないものの、かなり使い勝手が良い魔法である。
結果的に
◆赤髪ちゃん
・名前 不明
・年齢 不明(推定16〜18歳)
・職業 勇者志望
・好きなもの 勇者 ご飯
・嫌いなもの なし
・最近の悩み ちょっと太った気がする
世界を救ったパーティーの下で順調に戦闘能力を強化している、赤髪赤目の真っ赤な少女。恋愛面では順調ではなく、突然出てきた眼帯の美人なおねーさんにすべての先を越された。シャナとアリアの二人ですら「あ、あ、あ」「な、な、な」と呻くことはできていたのに、それすらできず無言だったあたり、かなりショックだった模様。強く生きろ。
幻覚で見ていた夢は、好きなものをひたすらお腹一杯食べるという色気より食い気な内容。お前もうメインヒロイン降りろ。食べ放題行って来い。
◆賢者ちゃん
・名前 シャナ・グランプレ
・年齢 17歳
・職業 賢者 王室相談役 王室付魔導師
王立魔導学院校長 実戦魔術科最高指導者
王立騎士学校魔術科特別顧問
魔術協議会事務局長 他多数
・魔法 『
・魔術属性 砂岩・迅風・流水・炎熱
・好きなもの 勇者 勉強 魔術開発
・嫌いなもの エルフ
・最近の悩み ちょっと働きすぎている気がする
素直じゃないムーヴと照れ隠しの毒舌に定評がある賢者。
幻覚で見ていた夢は「緑に包まれた村の中で、多くの人々に囲まれて食事を楽しむ、フードを被っていない自分」。地位も権力もすべて捨てて、勇者と小さな家で慎ましやかな暮らしをしたい、というシャナの深層心理にある欲求が如実に反映されている。
・魔法『
シャナの固有魔法。過去編ではコントロールがうまくできず、自分を減らせずに常に増えた状態であったり、勇者を三人にしてしまったりと、いろいろ苦労していた。
シャナは四賢の一人であるハーミット・パック・ハーミアに師事し、共有魔術と同化魔術という二つの高等術式を組み合わせることで、効率的にこの魔法を運用する術を得た。村での生活では、五人ほどに増えて同時に仕事をこなすブラック労働の要として勇者パーティーの資金を支えている。この賢者はそろそろ労基に行くか、増えた自分の基本的人権を訴えた方が良い。
◆騎士ちゃん
・名前 アリア・リナージュ・アイアラス
・年齢 23歳
・職業 騎士 領主
・魔法 『
・魔術属性 適正なし
・好きなもの 勇者 鍛錬 料理 お酒
・嫌いなもの 弱い自分
・備考 肉弾戦でムムに勝てないのがくやしい
からっとした笑顔とじめっとした湿度に定評がある騎士。
幻覚で見ていた夢は「両隣に立つ母親と父親と、手を繋いで森の中を散歩しながら笑い合う、確かな温かさを感じる自分の姿」。母親と父親に愛されながら、自分を愛してくれる
◆武闘家さん
・名前 ムム・ルセッタ
・年齢 1024歳
・職業 武闘家
・魔法 『
・魔術属性 適正なし
・好きなもの 勇者 鍛錬 観光地巡り
・嫌いなもの とくになし
・最近の悩み 弟子がたくさん欲しくなってきた。
肉弾戦と精神力に定評がある武闘家。
幻覚で見ていた夢は「ずっと追いつきたかった師父と、拳を合わせて試合を行う、成長した自分の姿」。普通の人間のように年齢を重ねたい、ムムの欲求が如実に現れているが、師父の強さが解釈違いだったために、たこ殴りにして自力で脱出した。勇者と合わせて、精神攻撃耐性に定評がある師弟である。
◆死霊術師さん
・名前 リリアミラ・ギルデンスターン
・年齢 26歳
・職業 死霊術師 ギルデンスターン運送社長
南部ギルド連盟特別理事
・魔法 『
・好きなもの 勇者 魔王 会社経営 酒
アクセサリー インテリア 美術品
各地の特産品・名物 甘いもの 素直じゃないおばあさんから貰ったデザインの古いローブ
・嫌いなもの 自分の魔法 自分以外の四天王
武闘家 治癒魔術全般 虫 辛いもの
・魔術属性 炎熱
・最近の悩み 特になし。生きてて楽しい。
エッチな雰囲気とギャグ要員としての立場に定評がある死霊術師。
迷宮攻略では、入口付近で死人を生き返らせるナースごっこをしていたために、幻覚は見なかった。もしも見ていたら、ぶっちぎりで薄暗い感じの内容だったと思われる。他にも元同僚が作った迷宮ということで、周辺でちょこまかと動き回り、いろいろやっていた様子。元四天王は暗躍が得意。
◆先輩さん
・名前 イト・ユリシーズ
・年齢 24歳
・職業 王都第三騎士団団長
・魔法 『
・魔術属性 炎熱・流水
・好きなもの 勇者 読書 昼寝 三時のおやつ かわいい部下
・嫌いなもの 労働全般 事務作業 自己鍛錬 戦闘 人参 ピーマン 苦い食べ物 自分に心配をかけておきながらけろっとしているタイプの男
・最近の悩み 仕事と家庭をどう両立するかという人生設計
黒髪ロング前髪ぱっつんポニテ最強帯刀系ドジっ子生徒会長から、黒髪ボブヘア眼帯最強帯刀系騎士団長ドジっ子お姉さんにジョブチェンジした女。属性を盛らないと死ぬのだろうか?
この作品の肝であり骨子である「わたしの愛が」構文を騎士学校編と迷宮編で二回も使用し、あろうことかラストでキャンセルをかましてキスと告白と求婚に繋げた。強すぎる。誰か止めてこい。
幻覚で見ていた夢は「勇者を目指す姉と一緒に騎士学校に通いながら、
・魔法『
イトの固有魔法。振るう武器に絶対的な『切断』効果を付与する……と思われていたが、その本質は物理的な『切断』に留まらず、万物の『断絶』にある。
厳しい訓練と修行を重ねた結果、イト自身が「斬れる」と判断したものであれば、不定形の毒であろうと、巨大な迷宮であろうと、認識したそれを一刀の元に斬り捨て、無力化することが可能になった。概念切断、斬撃権能とでも呼ぶべき異常な攻撃性能の魔法。
振るう武器の定義も広がっており、手刀でもゴーレムや体内の毒程度なら指先で「裂く」ことができるため、武器がなくても戦闘に支障はない。ただし、魔法をフルに活用するためには、やはり愛用の刀が必要不可欠である。実際に、身体に移植した魔眼、愛用してきた魔剣、そして鍛え続けた魔法の三つを組み合わせることで、十数体のゴーレムをまるで斬撃を飛ばすように、触れずに断絶する離れ業を披露している。魔法は原則、触らなければ発動しないので、眼と剣に何らかの仕込みがある模様。強さの底が、未だに見えない。
◆ハゲ
・名前 バロウ・ジャケネッタ
・年齢 22歳
・職業 冒険者 武闘家の弟子
・魔法 なし
・魔術属性 流水
・好きなもの 自己鍛錬 酒(最近は控えるようになった)
・嫌いなもの 奴隷
・最近の悩み 兄弟子たちのようなパーティーを組んでみたいなと思い始めたが、自分の厳つい見た目で仲間ができるか不安
スキンヘッドのハゲ。
◆クソババア
・名前 ハーミット・パック・ハーミア
・年齢 百と少し
・職業 賢者 王室相談役 王室付魔導師
王立魔導学院校長
※現在は全て引退済み
・魔法 なし
・魔術属性 不明
・好きなもの 天才な自分 魔術 物分りの良い教え子 ビーフシチュー
・嫌いなもの 天才じゃない自分 魔法 物分かりの悪い教え子 具なしの貧相なスープ
・最近の悩み 肌のハリの維持
四賢と呼ばれる、世界最高の賢者の一角。その中の一人にして、最古参。
王国における魔術指導の基礎を築き上げた教育者であり、それまで無秩序に乱立していた魔術体系を万人に理解できる属性として定義した研究者であり、理屈の通らない神秘であった魔術を魔力によって運用される学問にまで落とし込んだとてもすごい人。存在そのものが、この世に轟く伝説。ただし性格がとても終わっている。
母方の姓はグランプレ。いろいろ複雑な感情を伴って、自分が名乗らなくなったファミリーネームをシャナに渡している。
百年と少し生きているが、美容に効く魔術をフル活用しているので、見た目だけは若々しい。ムムさんよりも九百歳くらい年下なので、まだまだ現役と言える。
名実共に魔術の天才として知られているが、その実態は愚直に努力を積み重ねてきたタイプの秀才。純粋な魔術の腕のみで現在の地位に登りつめており、四賢の中では唯一、自身の魔法を所持していない。『清澄』という異名も、色付きの魔法を持っていないことに由来する。他の四賢からは「色無し」と蔑まされることも。
魔法を持っていないことが彼女の最大のコンプレックスであり、魔術研究の原動力。魔法使いになれなかった魔導師として、理屈の通じない魔法を理論的な魔術で超える、魔術のスペシャリスト。それが、清澄のハーミアである。
◆魔王
・名前 不明
・年齢 19歳(推定)
・職業 魔王
・魔法 不明
・魔術属性 雷撃・炎熱
・好きなもの 部下 配下の悪魔 晴れた日の空
・嫌いなもの 人間
・備考 チョコレートケーキよりもショートケーキ派
ニセモノ魔王のあとに、勇者に忠告をするために現れたホンモノ魔王。パイは投げられても気にせずに食らう派。むしろ投げつけられたら多分喜んでクリーム塗れになりながら、大笑いしてやり返す。不遜な口調のわりに、無邪気なところがあるタイプ。
存命していた時期はその圧倒的な強さで恐怖の象徴として見られていたが、魔王が直接支配していた地域では彼女を王として信頼する民も多く存在した。勇者が魔王を討った後は、そうした人々と勇者を讃える人々との間で、多くの軋轢があったとされる。
余談ではあるが、勇者とは都合四回ほどデートを重ねており、一回目は正体を隠した町娘スタイルで。二回目からは正体がバレたので周りにいた邪魔な騎士やら賢者やら聖職者やらをぶっ飛ばした上できちんと勇者を連れ去って街中で遊び倒したりしている。
三回目の会食の際に用いられた店は、現在では勇者と魔王が向き合って食事をした名店として、観光名所になっているらしい。
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