うそ。うそ。うそ。うそ。うそ。うそ。うそ。うそ。うそ。うそ。うそ。
いつも勝手に部屋に上がり込んでくるギャル、葉野下 菜々乃に嫌気がさしていた蒼鳥 雫は、とある日……そのギャルにこう告げる。
「──実は俺、彼女ができたんだよ。だからもう、ここに来るのはやめて欲しい」
これでようやく、このギャルとの関係が変わる。これでもう、都合のいい男だと思われることもなくなるだろう。そんな風に思い込んでいた雫は、そこから先の菜々乃の行動が全く理解できなかった。
「……ねぇ、雫。あたしと、浮気しない?」
その言葉をきっかけに、雫の生活が一変する。
明るい笑みをはりつけて、誰より手段を選ばないギャル。運動も勉強も完璧だけど、誰にも言えない秘密を抱えたお嬢様。そして全ての元凶である、特殊な性癖を持った雫の彼女。
ありとあらゆる困難を乗り越え、十股を目指す雫の戦いがここから始まる!