第八十三話 幼馴染を寝取られた重装戦士は、新天地に想いを馳せる~今更戻ってこいと言われても、もう遅い! ボクは真の仲間達と共に最高のクランを作ります!2














◆ダンジョン都市桜花・第百十六番ダンジョン『泥岩』シミュレーションバトルルームVIPエリア






「やぁ、清水クン久しぶりだね」




 VIPエリアのラウンジで優雅に寛ぐその益荒男ますらおは、真木柱の言う通り確かに総長ヘッドっぽかった。



 鍛え上げられた上腕をノースリーブのパンクファッションで惜しげもなく晒し、耳には気合の入った金色のリングがジャラジャラと。



 そして極めつけはその髪だ。


 頭部の左右にそり込みを入れ、唯一残った中央部分をビンビンに伸ばしたその出で立ちはザ・モヒカン。


 緑に染まった髪色も相まって、どこからどう見てもその筋の人にしか見えない。



「円城、なのか」



 俺の質問に緑色のモヒカンが頷く。



「そう。ボクは円城カイル。弱き己を捨て、偽りの安寧から脱却した真の円城カイルだ」



 やべぇどうしよう。超展開過ぎて思考の処理がおっつかない。



「前に会った時とは随分印象が違うな。今のあんたからは荒んだものを感じるよ」

「「「貴様! ヘッドを愚弄する気か!」」」



 モヒカンエルフの後ろに控えていたグラサンハゲ達が一斉に堂の入った威嚇をかましててきた。



 あれは……面涙めんるい三兄弟!?



 同じ黒服におそろいのグラサンのせいで、誰が誰だかさっぱりだ。



 

 しかも良く見たら真木柱ところのメイドさんと執事さんまでいるじゃないか。



「驚いた。あの大会の主要メンバーが勢ぞろいじゃないか」

「君達のパーティと、薄汚れた豚共を除けばそうかもね」



 その一言で、大体のことは察せた。


 あぁ、こりゃあおかんむりですわ。



 モヒカンハーフエルフ総長さんのガチギレベル怒髪天マックス



 円城の髪が物理的に尖っているのも、もしかしたらそういう意志の表れなのかもしれない。知らんけど。




「その薄汚れた豚の親玉があんたのことを探してる」

「そうかい。では明影にこう伝えてくれ。ボクに会いたければ今すぐ首を吊って死ね」

「いくらなんでも言い過ぎじゃないか」

「これでもオブラートに包んでいるんだよ」



 自殺教唆じさつきょうさがオブラートとか、どんだけ溜ってんだよこいつ。



「あいつはクズだ。生きているだけで周囲を腐らせる害獣だ。あんな下半身偽善者の元になど誰が戻るものか」

「そう言うなって。確かにあいつはいけ好かない奴だけど、冒険者としての腕は本物だ。あんただって黒沢に何度も助けられたクチだろう?」

「だからといって奴が何をしてもいいというわけではない。命を助けられた人間は、たとえその相手がどんな外道であっても一生へつらって生きていかなければいかないのか? 違うだろ?」

「もちろん違う」



 命を助けられた側が助けた側にかしづかなければならないなんて理由はどこにもない。



 感謝や礼節が人として大事な要素であることは疑いもない真実だが、その為に人間性まで捨てて助けた側にかしずけってのは流石に横暴だ。



 だけど。




「一方的に拒絶して相手の言い分も聞かずに古巣を抜けだすってのは、ちょっと男らしくない気もするけどな」

「貴様!」

「ヘッドが!」

「男らしくないだと!?」



 顔を真っ赤にして俺に組みかかろうとする面涙三兄弟をモヒカンハーフエルフが片腕で制す。



 重低音の聞いたミュージック。

 怪しく光る色とりどりの照明。


 すげぇな。舞台設定から登場人物までマジで不良漫画のソレだ。



「聞けよ円城。何もあの褐色イケメンと和解して仲直りの握手を決めろと言ってるわけじゃないんだ。あいつが気に入らないなら面と向かって拒絶して、それからこいつらと組めばいいじゃんか。見てくれだけそんなトゲトゲしても、中身がなよっちいままじゃ真の男とは言えないぜ」 

「うまい挑発の仕方だ」



 円城が緑色の瓶に注がれた何かしらの液体をあおりながら言う。



「だがその手には乗らない。何と言われようともボクはあいつと会わないし、助けない」

「その結果、蚩尤しゆう紅令くれいが泣くことになったとしても?」

「……構わないとも」


 

 怒気に侵された円城の瞳が少しだけ寂しそうに揺れる。




「それが彼女の選んだ道だ。いずれボクらは、こうなる運命だったのさ」








◆『スターブックソ』桜花第百十六番ダンジョン店






 結局、その後も円城は聞き耳を持ってくれなかった。



 まぁ、気持ちは分からんでもない。


 自分の愛していた女を奪った男が、違う女(しかも複数人だ)と寝て大ピンチ、なんてシチュエーションに陥ったら俺だって見限ると思うもん。



「ヘッドはな、ずっと黒沢明影の横暴に耐えてきたんだ」



 クリームたっぷりのキャラメルマキアートをちびちびと飲みながら、奴らの裏事情を語る短パン貴族。



 どうやら今回の一件は、真木柱としても思う所があるらしい。



 ダンジョン内のコーヒーチェーン店で紡ぐ茶飲み話としてはいささか生臭過ぎるが、今の俺にとってはこの生臭さこそが頼りなのだ。



 今はこのアイスソイラテをしばきながら、大人しく聞き役に回ることにしよう。



「横暴っていうのは、黒沢の下半身事情のことかい」

「ゲスな言い方でまとめるならばそうなるな。幼いころより慕っていた幼馴染を寝取るだけでは飽き足らず、次々と性欲のままに女を喰らうあの淫魔に、ヘッドはこれまで本当に……」



 目頭を押さえながら、円城の悲哀を訴えかける短パン貴族。


 うーん。難しいなぁ。

 確かにこれまでの話をまとめる限りだと、黒沢が最低のヤリ○ン間男で、円城が可哀想な被害者って図式が成立するんだけれども、色々と裏を知っている身としては何とも言えないところなのだ。




「その、これは別に黒沢を擁護ようごする訳じゃないんだけどさ」



 俺はできるだけ真木柱を刺激しないように言葉を選びながら、持論を語った。



「まず円城カイルと蚩尤しゆう紅令くれいは、一度も交際関係に至ったことはないよな」

「……あぁ。しかしヘッドは蚩尤しゆう紅令くれいを心から愛して――――」

「オーケー。そこを否定する気はない。円城が蚩尤しゆうを愛する気持ちは本物だと思うし、それ自体は素晴らしいことだと思う」



 だけどな、真木柱よ。これはオタク界隈でもよく議題に上がるジャンル問題なんだが




「NTRとBSSは、似て非なるものなんだよ」

「なんだその小難しい専門用語は? 分かるように具体的に話せ」

「あー、すまん。つまりだな」



 「寝取られNTR」――――それはつまり、愛していたパートナーを別の第三者に取られてしまう心の強盗である。



 この場合悪いのは百パーセント寝取った側だ。

 三次元でこれをやったら間違いなく裁判沙汰になるし、周囲からのバッシングもそりゃあ酷い事になる。


 というか二次元の中でもNTRが許容されているのはエッチな二次創作の中だけで、一次創作でNTRをやると高確率で炎上する。



 なんだかんだいって、みんな純愛が好きなのだ。

 好きな作品のお気に入りのキャラクターの浮気なんて想像するだけで胸糞悪い。そういうもんさ。しょーがない。



 一方、「僕が先にすきだったのBSSに」は、少々勝手が違う。



 こいつは呼んで字のごとく好きだった片恋相手が、別の誰かに取られたというただそれだけの事である。


 片思いだった人が自分じゃない他の誰かとヨロシクやるのは別に犯罪じゃないし、なんだったら誰もが一度は経験する青春時代の苦い思い出のようなものだ。



「だから黒沢が蚩尤しゆうとそういう関係になったとしても、それはな……わかるだろ真木柱?」

「しかしっ!」

「しかしもカカシもないんだよ。いいか、真木柱。とても辛いことだし、お前が円城に同情したくなる気持ちも理解できる。だけどな、結局はこの一言に尽きるんだよ」



 俺は心の中で血涙を流しながら、目を背けたくなるような残酷な言葉を言い放つ。



 救いなど一切なく、慈愛の心を欠いたその真実の名は――――




寝取られNTRを語るなら、寝てから言え」

「無慈悲すぎるだろっ!」



 強い怒気を孕んだ声が、小じゃれたコーヒーチェーン店に響き渡る。



「寝てから言えだと? そんな言葉でヘッドが築き上げてきたこれまでの純愛が否定されてたまるかっ! 今すぐその言葉を取り消したまえ清水凶一郎っ!」

「俺が前言撤回したところで何も変わらないだろ。円城の恋は一方通行で、蚩尤しゆうは黒沢と結ばれた。そんでもって彼女が黒沢ハーレムの一員として甘んじるかどうかは、当人同士の問題だ。俺達がとやかく言うべき問題じゃない」



 皇国では重婚が認められている。


 そして蚩尤しゆうは黒沢を愛し、黒沢もまた蚩尤しゆうを愛している。



 関係性が一般庶民のソレとはかけ離れているものの、二人はちゃんと相思相愛なのだ。



「黒沢は、そりゃあいけ好かないし下半身が猿だけど、人の女を寝取ったり、女の子に無理やり迫るような鬼畜じゃない。あいつは、なんていうか断れないだけなんだよ。断れないから愛しちゃうし、断れないから寝ちゃうの」

「そんな優柔不断な軟弱者にボク達のヘッドが敗れる道理などあるわけがないっ!」

 


 思わずため息が漏れる。



 まさかこのこじらせ童貞代表の俺ちゃんがこんなこと言う日が来るなんてな。



「あのな、真木柱。人間の色恋ってのは、強さとか勝ち負けとかそういう単純なファクターだけで決まるもんじゃないの。好きなタイプは人それぞれだし、恋愛の形体だってカップル間によって千差万別なんだ」



 そしてそこに絶対的な貴賎きせんはない。



 当人達が分かち合い、できる限り他人に迷惑をかけない関係性であるならば、どんな恋だって許容されてしかるべきなのだ。


 


 黒沢は、今回俺を含めた多くの人間に迷惑をかけた。


 女の子の気持ちに流されてハーレムを増やし、そのハーレムメンバーが今のクランを抜けて黒沢のパーティの一員に鞍替えってのはあまりにも非常識だし、そのしわ寄せが巡り巡って俺の休日を潰す結果になったことについては末代まで祟るレベルの絶許案件である。



 しかし良くも悪くも黒沢明影の負うべきとがは、その一点だけなのだ。



 あいつらのハーレムは、あいつらの中でちゃんと完結している。



 そして何度も言うがこの国では重婚が認められている。



 黒沢がパートナー達を平等に愛し、コミュニティとしてきちんと成立しているのであれば、後はもう言わずもがなというやつさ。




「ならば愛想を尽かしたヘッドが黒沢明影の元を離れる権利もまた尊重されるべきではないか?」

「仰る通りだ。ぐぅの音も出ないよ。ハーレムを作る権利が認められるのであれば、そのハーレムに愛想をつかして脱退する自由も同様に認められてしかるべきだと俺も思う」



 話し疲れたのでここらで一旦給水タイム。



 うんっ、おいし。糖質抑え目のはずなのにちゃんと甘くて舌が喜んでる。



「けどな真木柱よ、お前らのところのヘッドはちゃんと古巣に仁義を通したのかい? 

「……それは」



 言い淀んだということは、おそらく円城の独断なのだろう。


 俺らくらいの若者は、とにもかくにも自分の感情を優先しがちだ。


 悪いことじゃないし、誰もが通る道だ。



 だけどそこに大人の面子が絡むと、たちまち面倒なことになる。



「勝手にキレて勝手にお前らとチームを作るなんて無道を、桜花最大クランが許すと思うか? 断言するけど、ぜってぇヤバいことになるぞ」



 五大クランの中でも“神々の黄昏”は特に目的意識が高い。



 桜花最大のダンジョンである『世界樹』を攻略する為ならば、当たり前のように自分の命を投げ出せる――――そんなイカレ野郎共の集まりのただ中で、甘酸っぱい思春期の暴走機関車を発車しようものならどうなるか?




「良くて爆発四散。悪けりゃ死後ヴァルハラまでつきまとわれるぞ」



 それが脅しでも何でもない真実なのだと理解したのだろう、短パン貴族の顔色はみるみるうちに青ざめていった。



「ヘッドは」



 しかし真木柱は、それでも円城の肩を持とうとした。



「ヘッドは、ボク達にとても親切にしてくれたんだ」



 語られたのは、円城と真木柱たちの出会いと成長の物語。



 あのバトルロワイヤルを機に意気投合した彼らが、様々な障害を乗り越え絆を育んでいく様を描いた大長編のハートウォーミングストーリーである。



 その中に出てくる円城カイルという男の生き様はとても雄々しくて、俺も思わずヘッドと呼びたくなるほど格好良かった。


 

 真木柱や面涙三兄弟が彼に心酔したくなる気持ちも今なら分かる。



 優しくて凛々しくて頼りになるナイスガイ。



 ゲームの中ではパッとしないサブキャラに甘んじていた円城カイルという男は、こんなにも魅力あふれる益荒男ますらおだったのだ。



「そんな人が、ボク達を何度も助けてくれたあの人が、今とても傷ついているんだ。それを大人の理屈をかざして切り捨てられる程、ボクらは薄情じゃない」

「……そうだな。あぁ、まったくもってその通りだとも」




 その一言が、何故だかたまらなく嬉しかった。



 だってあの真木柱獅音が、こんな熱い台詞を吐くようになったんだぜ。


 同じ噛ませポジとして、鼻が高いよホント。



「お前は会う度に良い男になってくな」

「なんだやぶから棒に。おだてたところで、ボクの気持ちは変わらないぞ」

「別におだててるわけじゃないさ。ただ、一つだけ頼みたいことがある」

 


 最低最悪のかませ貴族ではなく、義理堅くて友情にあつい今の真木柱獅音だからこそ俺はこうして頭を下げるんだ。




「俺に協力してくれ、真木柱。Win-Winとまではいかないが、今回の一件を丸く収める方法が一つだけある」





◆清水家





「おかえりー!」




 我が家の門扉を開けると、最愛の彼女が満面の笑みでお出迎えしてくれた。



「ただい――――まっ!?」

「ぎゅーっ!」



 そのまま勢いよく交わされるハグ。


 あーっ、柑橘系のいい匂いが疲れた脳に染み渡る。



「割かし早く帰ってきたな」

「うんっ、凶さんが寂しがってるかなって思ってさ」

「寂しくて全然眠れなかったよ」

「じゃあ今日は一緒のお布団でごろんちょしましょうねー」

「うん、する」



 そのまま恋人同士の蕩けきったキスを堪能するべく彼女の唇に顔を近づけようとしたところで




「アル姉、淫獣ゴリラが発情してる」

「妹よ、みだりに見てはなりません。淫獣ゴリラが移ります」



 ここが玄関先だということを、ようやく思い出した。



「……場所変えよっか」

「……それがいい」







◆清水家・遥の部屋




「しかし、親御さんもよく許可してくれたよなぁ」



 夕食も風呂も歯磨きも済ませ、ついでにしこたまイチャイチャし尽くした後、俺達はようやく落ち着いて話し合うことができた。



「まぁ、あたしのおかげで沢山門下生が増えたわけだし、これくらいのワガママは通させてもらわないとね」



 布団のなかでモゾモゾしながら、特に感慨もなさそうにそんなことを仰る遥さん。



「今朝のテレビで見たよ。すごい数の冒険者が道場に集まって、木刀の素振りにはげんでた」 



 あれは中々に壮観だった。


 やはり遥がエクストラリミテッドロールを取ったというのが大きかったのだろう。


 ここの剣術を学べば、自分もいずれは――――と壮大な夢を描いたミーハー冒険者達が、こぞって蒼乃の剣を学びに来たらしい。



 気持ちは分かるが、発想が安易すぎるぜ先輩方。


 そんなんで遥さんが量産出来たらとっくの昔に蒼乃家が世界を征服していただろうさ。

 



「なんというか、みんな現金だなーって思った。あたしの冒険者デビューに反対だった人達が口々に『遥ちゃんは蒼乃の誇りだ』とか言ってくるんだよ? どの口がおほざきなさるのって感じ」



 少し遥さんのボルテージが上がり始めてきたので、髪を撫でながら優しくなだめる。



「辛かったな」

「もう慣れっこだし、別にいいよ。それに今のあたしにはちゃんとり所があるしっ」



 ぎゅーっと力強く俺の胸に抱きついてきた恒星系を優しく受け止める。



「こうしてる時が一番落ち着く」

「そうかい。俺の胸で良ければ、いつだって貸すよ」

「うん、嬉……し」



 どうやらおねむのようだ。



 俺はうつらうつらとし始めた可愛い彼女が安眠に至れるようにとあやしながら、円城の件について思いを馳せた。




「なんとかしてやりてぇなぁ」




 解決に導くための設計図は、既に出来上がりつつある。



 だけどそいつを実行する為には、とある人物の協力が不可欠だった。



 ――――蚩尤しゆう紅令くれい



 黒沢明影のハーレムメンバーにして、円城カイルの叶わぬ想い人シャルロッテ



この大層罪作りな女に、俺は明日会わなければならない。







―――――――――――――――――――――――――――



・現時点での凶一郎の好感度メーター(0を下限、100を上限とする)



・黒沢明影(-427) 

 本編では擁護に回っているが、ゴリラの本心としては、早くくたばって欲しいと思っている。“神々の黄昏”のホープであり、原作主人公の助けになるからという理由に加え、自分の行いが歴史を歪ませてしまったという責任感から協力しているだけであり、そこに親愛の情のようなものはなにもない。



・円城カイル(2)



 気持ちは痛いほど分かるし、心情的には彼の肩を持ちたくてたまらないのだが、それはそれとして俺の可愛い真木柱を巻き込みやがって! と憤慨している。



蚩尤しゆう紅令くれい(35)



 なんで他の男と結ばれた癖に幼馴染と一緒のパーティーにいるんだと思っている。




・現時点での遥さんの好感度メーター(0を下限、100を上限とする)



・黒沢明影・円城カイル(0)


 遥さんは凶一郎以外の男をじゃがいもの親戚だと思っているので、何とも思わない。じゃがいもの恋路など、どうでもいいのだ。ファンミーティングでわーきゃー言っていた頃の記憶など、とっくの昔にポイしている。



蚩尤しゆう紅令くれい(-100)


 しかし、メスは別である。特にこのメスからは嫌な予感がする。ちょっと気をつけなければならない。




・ちなみに蚩尤しゆうさんと、円城は幼馴染ですが、黒沢は違います。

もっと後に知り合いました。












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