★★★ Excellent!!! 好きだから、食べられない。 肥前ロンズ あの時のことを、忘れたくないから。 無情な現実に打ちのめされても、過酷でも、そこで折れるわけにはいかない、前に進まないと行けない時、何が原動力になるのか。 一つは、やっぱり食べること。 そして食べ物を誰かに分け与えることは、生きて、と伝えることだと思う。 それを聞いたら、多分もう投げ出せられない。 心細い時に食べる、あたたかいもの。お腹を空かせている人に、すぐに満たしてあげられるもの。 カップ麺の愛は、きっとそこにあります。 レビューいいね! 6 2021年11月26日 23:40
★★★ Excellent!!! とても温かい気持ちになれるたぬきがありました 蜜柑桜 食べ物の美味しさって、その時どんな状況だったかが大きく影響しますよね。 このたぬきもそうでした。 そして特別になる食べ物は、やっぱり生半可に食べられるものではない「特別」でした。 緑のたぬきは大事なことを教えてくれます。 レビューいいね! 7 2021年11月27日 00:00
★★★ Excellent!!! 報恩と因果応報の一杯 @aozoradonten このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む(117文字) レビューいいね! 4 2021年11月27日 06:38
★★★ Excellent!!! 世界で一番あたたかいお蕎麦 チカチカ 緑のたぬきが食べたくてたまらなくなる。 でも、食べないでおこうかな、とも思う。 なぜなら、胸がいっぱいになるから……。 「あの頃」を知っている方にぜひ読んでいただきたい作品です。 レビューいいね! 3 2021年11月27日 08:06
★★★ Excellent!!! 駆け抜けた日々は七味唐辛子を超えるスパイスとなる 羽間慧 緑のたぬきが好きなのに食べない。アレルギーではないのになぜ。 そんな読者の疑問に応えるように、上司の過去がゆるやかに語られる。朗らかでありながら嚙みしめるように話す声。かつて見た光景を、臨場感たっぷりに浮かび上がらせていく。 あの日の記憶、そして警察官としての生きざまに魅せられてください。 お湯を注いでから読むと、ちょうどいい食べごろになります。 お腹と心を満たす、緑のたぬきの物語をご賞味あれ。 レビューいいね! 4 2021年11月27日 10:24
★★★ Excellent!!! そっとあの時のままにしておく事で、守られる“宝物”がある 北溜 大切だから、大好きだからと、いつもいつも触れていることが、必ずしもその“宝物”を守ることにはならない。 あの時のまま、そっとしておく。 だからこそ守られる“宝物”もある。 惨状の中でこそ、そこから這い上がろうとするもがきの中でこそ、ふいに降ってきた束の間の休息を埋めるその暖かさは、胃にだけでなく、心にも、じわりと染みてくる。 その追憶の中の宝物を、大事にしまっておくことの尊さを気づかせてくれる物語。 レビューいいね! 3 2021年11月28日 22:53
★★★ Excellent!!! それは、忘れられない温かさを持つ「緑のたぬき」のお話。 泡沫 希生 緑のたぬきはお湯を注いで作るもの。温かいのは当たり前です。 でも、この物語に出てくるのは他の「緑のたぬき」にはない特別な温かさを持った、「緑のたぬき」です。 なぜ、彼は緑のたぬきが好きなのに食べられないのか。 読み終えた時にはその理由に納得するとともに、心の中が自然と温まってきます。 心が温まるだけでは終わらない、物語の締め方も個人的にはお気に入りです。 食べ物の美味しさは、それ自体の味だけで決まるわけではなくて、想いや出来事も絡んでくる。 そんなことを思い出させてくれる、この世で一番の「緑のたぬき」のお話はいかがでしょうか。 レビューいいね! 2 2021年11月29日 19:06
★ Good! びっくりするくらいスラスラ読めて優しい気持ちにしてくれました みめい 短編でこれだけ温かいストーリーが作れるものなのですね、凄い! 吸い込まれるようにラストまで読めました。 寝る前に読んだのですがふんわりといい話を聞けた気分に満足して眠れそう。 レビューいいね! 3 2021年11月30日 01:59
★★★ Excellent!!! 食えないタヌキにこそ価値がある。あの日、あの時の味は唯一無二の奇跡だ。 水ぎわ 職業と食べモノは、切っても切れない関係にある。 あたたかいカップ麺。タヌキとキツネ。 どっちもうまいが、この警官には食べられない理由が…。 味覚・嗅覚と記憶は密接につながっています。 あの日、あの時に食べた味は二度と再現できない。 だからこそ、貴重なのです。 記憶のなかの味を大事にするからこそ。 食べられないものがあります。 レビューいいね! 3 2021年12月1日 15:38
★★★ Excellent!!! 無冠の英雄たち Cockatiels 災害が起きたとき警察・消防・自衛隊は一目散に現場に駆け付ける。その被災地は、当然かれらの地元であり、実は彼らの家族が被災している可能性が高い。 それでも、彼らは一目散に職場に駆け付ける。我が家に残した妻や子供のことを案じながら。連絡がつかない両親の無事を身を切るような思いで願いながら・・・・・・。 これが、わが国の防災であり、それを支えているのはスーパーマンでもなんでもない。私たちと同じく平凡で温かい家族を持つ、一人の人間なのです。 レビューいいね! 2 2021年12月4日 22:02
★★★ Excellent!!! 緑のたぬきが食べられない理由とは…… 坂井令和(れいな) 緑のたぬきが大好きなのに、食べない警察官。 その理由は……。 いい話でした! その時のその味は、もう二度と来ないですからね。 思い出を大切にするのは大事ですね。 レビューいいね! 1 2022年1月5日 17:17
★★★ Excellent!!! 関西弁の先輩警官 九乃カナ 赤いきつねと緑のたぬき、 関西弁の先輩警官と詩織はわけて食べることにします。 先輩は緑のたぬきが大好きなのに赤いきつねを選ぶ。 なんでやねん、という話につながってゆきます。 悲しすぎる話よりもやさしい話に焦点をあてて ハートウォーミングなお話に仕上がっていますよ。 レビューいいね! 1 2022年2月21日 22:53
★★★ Excellent!!! 過不足がないとは、このことか! 圭琴子 本当に。 簡潔すぎず、冗長すぎず。 滅多にフィクションで涙腺の緩むことのない私だが、この作品は……何というか、心揺さぶられた。 泣いたという訳ではない。 これもちょうどよく「感動」するのだ。 地震は、3.11のボランティアに行った程度の関わりの私でさえ「感動」するのだから、経験した方の「感動」の大きさは、如何ばかりだろう。 地震が苦手でないひとには、お勧めの短編作品だ。 レビューいいね! 2 2022年2月22日 22:17
★★★ Excellent!!! 美味しいとか不味いとか。そんなことよりも大切なこと。 松井みのり この警察官の話は実話かフィクションなのかわかりません。 それくらい真実味があり、同時に温かい話でもありました。 このレビューを書いていているのは2022/5/26ですが、 今でも傷が癒えていない人はいると思いますので心の中で祈ります。 レビューいいね! 1 2022年5月26日 21:54
★★★ Excellent!!! なんで今読んじゃったんだよ……。゚( ゚இωஇ゚)゚。 如月芳美 『こちら水瓶署生活安全課防犯係』をね、Twitterで夏休みの読書に推そうと思ってURL取りに来たわけよ。 そしたらなんとなくこれが目に入ってさ。 これも水瓶署やん。サクッと読んじゃおっかなってね。 おい、何だよこれは! 目から汗が止まらないじゃないか! こんなん反則やで。 ここでなんか書くとネタバレするからさ、みんなサクッと読んでみてよ。 たった3000字で涙腺崩壊させてくれるからさ。 レビューいいね! 4 2023年8月10日 20:39
★★★ Excellent!!! 関東大震災から100年 防災の日を前に 雀 日本は自然災害の多い国です。 そして一度災害に見舞われると被災地は過酷な状況になる。 そんな過酷な状況下での、警察官と一市民の話です。 でも、ご心配なく。 内容は心温まるもので、胸にじんときました。 短編でこれだけ上手く纏められるとは、脱帽としか言いようがないです。 緑のたぬき、買い置きしておこうかな。 レビューいいね! 1 2023年8月31日 11:22