第1話 アゾレス沖・・・アーノルド・フーバー伝説
2021年3月31日 あるゲームのサービスが終了した。大航海時代5
一時期は200万人登録とまで言っていたのに、艦これみたいにブームにならなかった。光栄の伝説のゲーム『大航海時代』の最新ナンバリングだったのに・・
CV悠木碧『どうしてこうなった』
ドレイク『ふむ・・・ならば、簡単な問題をだしてやろう。』『前にフランスの沖合で私が諸君に語ったイングランド海軍が、戦場で常に心掛けている言葉を知っているか?』
ニーナ『Search And Destroy。見つけ次第、殺せ、です!!』
・・・・・・・・・・・
フランシス・ウォルシンガム
『常に策とは二重・三重に弄するものだ。一つの駒が消えて破綻するなど、それは策とは言えぬ』
『イングランドには奴がいる世界を股にかけ、不可能を可能にする男。今頃、奴の刃が海の悪魔に届いているだろう』
アーノルド・フーバー『いくら報酬が良くたって、もう二度と、こんな任務はごめんだ・・何だ、『提燈』を盗む任務って』
(霧の中、座礁してしまったので通りかかった船に勝手に乗ってしまえば化け物だらけだし・・・)(だが最高にデキる切れ者の俺は依頼の提燈がこの船にある事を突き止めた・・たまたま見かけたからではない。計算通りだ)・・・いや、たまたま偶然だろ。
(そして乱戦に紛れて、ようやく提燈をすり替え手に入れることが出来た。怖い・・・もう帰る・・できれば手放したい)
ディヴィ・ジョーンズ『貴様・・・!!!!』
フーバー『ひいいいい』
DJ 『返せ!!』
フーバー(うおおお、怖い!!ここは逃げ・・・いや、転身だ! どこでもいい、どこか遠くへ)
ロッコ『おい! ニーナ・・・!』
ニーナ『あれは・・』
フーバー(・・・なにっ!?ずいぶん遠くにだが、見知った顔がいるじゃないか。俺が死にそうなのに、なんて奴らだ!)
(いきたい・・・!!あいつらの所へ、瞬間移動して逃げ込みたい・・・・っ!!)
(その時、フーバーの手中にあった提燈が輝きだす・・・!)
フーバー『え?』
ジョーンズ『貴様あああああ!!!』
(ふぎょ?)
ニーナ『フーバーさん!!』
ロッコ『フーバー、おめぇ・・・』
フーバー『あ、提督さん! ニーナさんも、ロッコさんもちわっす!』
ニーナ『これ・・・もしかして・・・・』
フーバー『あ、これ? 手土産っすよ、手土産!! へっへ、その代わり乗船許可を』
ロッコ『・・・・・フーバー!!』
フーバー『へ。へいいいっ!!』
ロッコ『でかしたぜ、フーバー!!!!!やりゃあ出来る男だと思っていたぜ!』
フーバー『へ?』
兵士『み、見たか!?』
提督(主人公にあらずモブA)『ああ・・瞬間移動をしたぞ・・!フーバーがまた、奇跡を起こした!』
モブB『不可能を可能にする男・・・その異名は伊達じゃないって事か・・・!』
兵士B『やっべ・・俺、フーバーの伝説に遭遇しちまった!』
ディヴィ・ジョーンズ『おのれ、おのれ・・・!
!どこまでも舐めおって、この木偶が・・!だが、これで勝ったと思うなよ?』
ロッコ『へっ、負け惜しみを言ってら!』
DJ『貴様らから奪った、あのコインを使っている。歪みを生じさせる、あのコインだ』
ロッコ『なに!?』
DJ『今、世界中に歪みが発生している、新大陸に、アジアに、インドに!世界中が亡者たちで溢れかえる…!』
ロッコ『て、てめぇ・・・!』
DJ『はっはっは、貴様らの手は何処まで長い!?いくら長いと言っても、世界の果てまで届くほど長くあるまい?』『それにいくら長かったとしても・・・果たして何本の手があれば、すべての者たちを救えるかな!?』
ロッコ『あの野郎、コインを使って、とんでもねぇことをしやがった・・・!提督、ニーナ、こいつは救援に・・・』
ニーナ『心配いりません』
DJ『なに!?』
ニーナ『あなたが世界中に幽霊船を繰り出して、混乱を呼ぼうとしていることは薄々勘付いていました。だから、あちこちを航海するたびに・・その人たちと関わるたびに、お願いをしていたんです。』
DJ『お願い?』
ニーナ『いつか、遠くない未来にこの場所に危機が訪れます。』『その時は、その時だけは、いがみ合わずに助け合って、この地を守ってください』
(中略・・そして、南米でピサロ・コルテス・・・日本で明智光秀・織田信長・徳川家康・伊達政宗・九鬼嘉隆・鶴姫・小早川隆景たちが味方になって参戦)(明の秦良玉・張陽明・鄭子龍・鄭成功親子も出撃する)
ディヴィ・ジョーンズ『世界中で迎撃の準備だと・・!おのれ、木偶が小賢しい真似を』
ニーナ『それより、気が付きませんか?』
DJ『なに?』
ニーナ『私たちが、どうして一度敗れたヨーロッパで再戦を挑んだのか。再戦するなら、別の場所もあり得たのに・・』
DJ『・・・何が言いたい?』
ニーナ『ここならば、来ると信じたのです。賭けのようなものですが、信じました』
ニーナ『ここは、彼の縄張りです。新大陸に行くときにも、ヨーロッパに帰るときも、ここを通ります』
DJ『だから何を言いたい!?』
ニーナ『覚えていませんか?私たちは、あなたに何度も煮え湯を飲ませる一方で何度も負けています。ですが、唯一、あなたが一方的に砲弾を浴び、撤退していったことがありますよね?覚えていますか?』
DJ『・・・・・・・』
ニーナ『私は覚えていますよ。あれはフランスの西海岸でした。』
DJ『まさか・・・
ニーナ『目には目を歯には歯を。そして、悪魔には悪魔を。』
DJ『貴様・・・・!?』
ニーナ『ドレイクさん!!!』
(次の瞬間、はるか遠方から雨のように砲弾が降り注ぎ、次々とディヴィ・ジョーンズの艦隊を駆逐していく・・・!)
フランシス・ドレイク『やあ、やあ。ご機嫌だな、諸君。』
DJ『フランシス・ドレイク・・・!! イングランドは静観するのではなかったのか?』
ドレイク『ふむ・・・ならば、簡単な問題をだしてやろう。』『前にフランスの沖合で私が諸君に語ったイングランド海軍が、戦場で常に心掛けている言葉を知っているか?』
ニーナ『Search And Destroy。見つけ次第、殺せ、です!!』
ドレイク『Great!』
DJ『・・・・・!』
ドレイク『ホーキンスやウォルシンガム辺りが何を考えているかは知らん。興味もない。だが、今、まさに目の前に敵がいる。ならば私のとるべき行動はひとつだけだろう!』
DJ『おのれ・・・酔狂な奴め!』
ドレイク『俺の庭でピーピー喚くな!!ちょうどいい、哀れな豚の泣き声が聞きたいと思っていたところだ。』
DJ『言わせておけば、好き勝手に。海の底に美味しい紅茶を用意してあるぞ。船と一緒に招待してやろう』
ドレイク『(主人公の名前)!!』
ニーナ『は、はい!?』
ドレイク『貴様らは邪魔だ。とっとと失せろ。新大陸にでも、どこにでもな。』『そのかわり、世界の果てからきっちりと、あのジャガイモ娘を連れて帰ってこい!』
ニーナ『・・・・はいっ!!!』
ロッコ『提督!ここはドレイクの旦那に任せやしょう!次の目的地は・・・』
ニーナ『この提燈の使い方を聞かなければなりません。ケープコッド補給港へ向かいましょう!』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます