青白く輝く星が彼女のたましいを楽園へと導くだろう
「鈴蘭、出てこないね」
菫の灰を夜天に撒いた。青白く輝く星が彼女のたましいを楽園へと導くだろう。
「部屋にこもって一週間だよ。大丈夫かな」
金盞花の手の中で、あかい薬壜が光を帯びた。薔薇は何も言わず、閉ざされた扉から目をそらす。
「行きましょう、金盞花。私たちにできることは、何もないわ」
2022/12/27
花ねむるサナトリウム
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