洋燈のあかりよりもまばゆい光が、夜天を駆けていた

星降る夜に、体調を崩した。寝台に横たわるにいさんは、すこし不機嫌だった。

「だいじょうぶ?」

窓の外から歓声がきこえる。洋燈のあかりよりもまばゆい光が、夜天を駆けていた。

「今度こそ、流れ星をつかまえたのに」

薬のせいだろうか。今夜のにいさんは、珍しいことを云う。

「お前に、見せたかった」


2022/12/19

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