君、本が好きだろう。一緒にどうかと思ってね

「ブックハント。……なんだそれ」

プロキオンはいつもひとりだった。過度な馴れ合いは苦手だ。本の世界に浸っている時が、一番の幸福だった。

「異国の本が集まるらしい。月食堂から臨時船が出るそうだ」

レグルスが差し出した招待状を訝しげにみつめる。

「君、本が好きだろう。一緒にどうかと思ってね」


2022/11/28

星満つるギムナジウム

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