彼の洋燈のあかりが必要だ。一歩先を照らす強い光
夢を見た。
寄宿舎の床一面に赤い花びらが散らばっている。先生が育てていた薔薇の花だ。その赤はどこまでも続いている。だけど、誰の声も聞こえない。
「カノープス」
声が出た。まだ喉は潰れていないようだ。「何処だ」
彼の洋燈のあかりが必要だ。一歩先を照らす強い光が。
「答えてくれ。君は、何処に」
2022/7/11
星満つるギムナジウム
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます