貴女はレグルスじゃない。核も、なにもかも、違うだろう
「貴方、どうして私に優しくするの」
新緑めいた翠の瞳がまっすぐに少女をみつめる。境界線の境目で届く声は不安定だった。
「好きだから」
「……あの委員長とは随分と態度が違うじゃない」
「貴女はレグルスじゃない。核も、なにもかも、違うだろう」
「呆れた。まるで、呪いだわ」
「俺にはわかるんだよ」
2022/6/11
星満つるギムナジウム
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