希望なんて、はじめから手放してしまえばよかった

希望なんて、はじめから手放してしまえばよかった。君のぬくもりを忘れられたら、どんなに楽になれるだろう。僕は、消えてしまいそうな星のかけらを集めて、君の棺におさめる。二度と目覚めぬとわかっているのに、内に巣食う核は、彼のぬくもりを求めている。閉ざされた朝に、一人分の影が伸びる。


2022/6/2

星満つるギムナジウム

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