知らない街の知らない駅で、僕らは出逢った

知らない街の知らない駅で、僕らは出逢った。

親の仕事の都合で、幼いころに引き離された友人と偶然再会したのだ。

冬空に似た淡青色の睛は、あの頃と何も変わらない。

彼は、この街のふるい教会に身を寄せているという。

「面白い舗があるんだ。あの路地を抜けた先にさ」

「何のお店」

「不思議な本屋だよ」


2022/5/10

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