黄金の睛が薄汚れた私の輪郭をとらえた
弟をまもるためなら、私のいのちなどどうなってもよかった。鉱玉燈の明かりすら届かない路地裏が、私たちの聖域だ。黄金の睛が薄汚れた私の輪郭をとらえた。弟の瞳には月あかりが宿っている。闇に包まれた世界に本物の"月"などありはしないのに。「ただいま、ジーン」
「おかえり、兄さん。遅かったね」
2022/4/18
Genetic Code
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます