鉱玉に寄生されたにんげんはうつくしいよ

星を宿す者。星をこわす者。星を喰む者。蒼き月がのぼる日に、星詠は集う。

「癒し手は不在か」

「月からの来訪者に夢中だってさ」

星宿の少年が一通の手紙を差し出した。長はそっと右手をかざす。

「……ヒトの仔にうつつをぬかすとは、情けない」

「鉱玉に寄生されたにんげんはうつくしいよ。僕は好き」


2022/4/10

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