ねえ、君、僕を鉱玉にしてよ
地下都市で生きる誰もが地上に憧れを抱いている。卒業の儀をクリアすれば、大人の仲間入りだ。地上には星を見守るスターゲイザーが揃っている。
「僕はこのままでいい。変わりたくない。翼もいらない」
鉱玉師はかける言葉を失った。オパールがやんわりと口端をあげる。
「ねえ、君、僕を鉱玉にしてよ」
2022/3/19
結晶庭園
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