ずいぶんと遠いところから来たのだね。最果ての街へ、ようこそ

「はじめまして。君が、鉱玉船のパイロット」

「ミラ・ミロルだ。よろしく」

差し出された右手に刻まれた印に見覚えがあった。うしなわれた第一大陸の民のいのりの言霊だ。それは、時に護符となる。

「ずいぶんと遠いところから来たのだね。最果ての街へ、ようこそ」

「嗚呼、共によき旅になるといいな」


2022/3/15

鉱玉標本録

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