試してみるかい。この星は、愛か、毒か
ベラクルスアメシストが青い小瓶をテーブルに置く。古いラベルに刻まれた文字は掠れて読み取れない。
「さて、此れには何が入っているでしょう」
「薬だろう。どうみても」
「さあ、どうかな」
透き通る指先が小瓶の蓋をあける。中から星のかけらが転がり落ちた。
「試してみるかい。この星は、愛か、毒か」
2022/1/26
結晶庭園
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