手の中で輝くアクアマリンは、花売りとして売られた、ちいさなこどもだった

鉱玉師たちは眠らない。彼らに時間の概念はない。

核を埋め込まれた機械人形ならば、どれほど良いか。

少年の残骸を集めながら、男は祈りをささげた。

手の中で輝くアクアマリンは、花売りとして売られた、ちいさなこどもだった。

朝がくれば、誰も彼の名前を呼ばない。存在すら忘れてしまう。この街は、


2021/12/11

芸術都市の鉱玉師

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