第51話 セリーヌの里帰り−3

セリーヌの生まれたエルフの国に久しぶりに里帰りしようということになりオルガル帝国の国境を無事越えてヘルカ王国に入ったハヤト達は一路、王都ビズリーに向かった。


帝国の街ジェニールを出ておよそ3時間半程でへルカ王国の王都ビズリーに着く。


ハヤト達はお決まりのように冒険者ギルドに向かい、お勧めの宿を聞く。


「このギルドを出て左に30メートル程行った左側に”草原の光”という宿がお安くて、料理が美味しいと評判です」と受付の獣人の猫ちゃんが教えてくれる。


言われたとおり左に出て、30メートル行った所の”草原の光”という宿に入った。


「いらっしゃい!お泊りですか?お食事ですか?」


「一泊ダブルの部屋をお願いします」とハヤト。


「ダブルですとお二人で銀貨1枚です、210号室になります。夕食は5時から10時でラストオーダーは9時半です。朝食は5時から同じく10時でラストオーダーは9時半です。お昼は如何しますか?」


「シャワーを浴びてから頂きますので、後ほど降りてきます」とセリーヌが言って

2階の210号室に二人で向かう。


「裏の空き地に魔動車をおいてますが大丈夫だよね?」とハヤト。


「盗難等は自己責任でお願いしますね」とお嬢さんが応えた。


二人はシャワーを浴びてから階下の食堂に行き昼定食を頼んだ。


暫くすると二人の目の前には鉄板が置かれマナバイソンの300グラムの肉と野菜それにサラダとコンソメスープにガーリックパンが食べ放題で出てきた。


これで二人分で銅貨30枚とは偉く安いのでびっくりだ!


しかも、焼くのが自分なので焼き加減は好みで焼けるし、とても美味しい!


二人共大満足で、その足でドリス達と冒険者ギルドにクエストを受けに行ってみる。


昼過ぎなので良い案件は残っていないだろうと見たら、何と赤龍に討伐依頼が残っている。


しかも依頼金額が白金10枚で依頼が残っていた。


ハヤトは迷わずこのクエストを剥がして受付に持っていく。


受付嬢が最初は無理ではと言いかけて5人のカードを見て言葉を飲み込んでしまう。


「”熱き絆”のパーティーで受けるということで宜しいですね?場所は王都の南30キロのギンバレー山の頂上付近です」


ハヤト達は王都の城門を出ると『万能乗用車』を上昇させて30キロ南下して、ギンバレー山の頂上近くに降下した。


【サーチ】すると着陸した地点から更に100メートル登った頂きに赤龍はいた。


セリーヌとハヤトは【シールド】をして近より3人は耐熱が10000度以上あるので生身のままで近寄る。


赤龍は5人が自分に向かってきているのを見て、炎の息吹を準備しだす。


口を膨らまして、徐々に光りだすところをセリーヌが赤龍の頬めがけて魔力を流し込んだ矢を放った


それで死ぬことはなかったが火炎咆哮は放たれずに、其の隙きを狙ってドリスが目にレーザービームを放ち、アレンが首を切り落としにかかる。


アレンの剣が硬い鱗に弾かれるも、ガードマンが逆鱗目掛けて剣を突き刺す。


魔石迄は届かなかったが、逆鱗に刺さった剣が余程応えたのか、凄い悲鳴に近い鳴き声を発して、尾で持ってガードマンを跳ね飛ばそうとするがガードマンが手で其の尾の攻撃を防ぐ。


最後の仕上げはハヤトが『白兎』を一閃して首を斬撃すると、赤龍の首が徐々にずれていき地面に物凄い音を立てて落ちた。


切り口をレーザービームで止血してハヤトが回収する。


『万能乗用車』に乗って城門迄街道を走り、1時間ほどで王都に戻ってきた。


素材置き場に赤龍の首と魔石がついたままの胴体を納品して納品書を受け取り受付に持っていく。


赤龍討伐にしては余りに早いので受付嬢が驚いていた。


30キロの距離を行くだけで半日近くかかると思っていたのがものの2時間ほどで討伐して戻ってきたのには流石驚いて素材置き場にまで見に行った程だ。


白金10枚をセリーヌのカードに入金してもらい宿に戻ってきた。


夕食迄ゆっくり休んで食堂に降りて行く。


冒険者風の人達が数人エールを飲みながら談笑している。


二人は夕定食を頼んだ。


フラットビッシュというカレイに似た魚のバターソテーでガーリックパンがやはり食べ放題、ケルピーのスープの飲み放題で大満足のハヤトとセリーヌ。


昼定食といい、夕定食といいここ”草原の光”の定食は最高だ!


「セリーヌ、もう1泊ここで泊まってダンジョンが有れば朝から潜って見ない?」


「ええ、ここの食事は今までの内でも最高の方ですわ!ダンジョンが無ければクエストを数多く受けて1日丸々掛けて2泊3日にしましょう!」


二人は意気投合して、早速ハヤトが階下に降り、


「すみません、この宿がとても気に入ってもう一泊追加で泊まりたいのですが部屋は大丈夫ですか?」


「はい、明日もう1泊ですね?だいじょうぶです」


「それじゃ、はい!」と言って銀貨1枚を宿のお嬢さんに渡した。


翌朝冒険者ギルドの受付に「このギルド管轄のダンジョンは有りますか?」とハヤトが聞くと、


「はい、”迷宮のダンジョン”が王都から5キロ北東に位置する辺りにございます」


「それじゃ、そこを踏破しに行きます」とハヤトが言って冒険者カード5枚を出して履歴を打ち込んでもらう。


「あの・・・、未だ何方も最下層迄行ったことがなく何処まで有るのかもわかって居ないのでくれぐれも気をつけてください。地図製作もお願いします」


「了解しました」と言って、5人は冒険者ギルドを後にする。


『万能乗用車』に乗り込みハヤトが運転して、北門で衛兵にカードを見せて城門を出ると数分で”迷宮のダンジョン”の入り口に着いた。


周りには屋台の定食屋や武具やが数件軒を連ねているが未だ午前中の早朝ということもあり人の姿は見られない。


入り口にいる衛兵にカードを見せてガードマンを先頭にドリス、セリーヌ、ハヤトにしんがりにアレンという順で潜って行く。


ガードマンの数メートル先にはキラービー3匹が暗視用複眼で見ている映像を皆に送ってくる。


ガードマンが【ライティング】魔法で暗い階段を照らしながら進んで行く。


1階層は割とフラットな野原にホーンラビットの群れ10匹が飛び跳ねている。


ガードマンが剣で首を切り落として行く。


数匹取り逃がすも、ドリスが【瞬足】を使って全ての首を落として回収する。


2階層には岩場のステージにドラゴントカゲがいて、尾でもって岩を飛ばしてくる。


ガードマン、ドリスが1匹ずつ剣で殺し、セリーヌが”連射の弓”で3本の矢を同時に放ち、5匹全部を殺した。


岩場には更に大蜘蛛が1匹いる。


口からネバネバした糸のような液体を放ってくる。


当たった岩が白い煙を出して溶けてしまう!


強酸系の粘液のようだ。


ガードマンは盾でそれを防ぎつつ、眉間目掛けて剣を突き刺す。


ぐしゃ、っと嫌な音とともに黄色い液が切り口から吹き出し、急激に頭が縮んで小さくなり動かなくなった。


ハヤトが【鑑定】して完全に死亡したのを確認後にこれ以上気持ち悪い汁が出ないよう【結界】で包み込んだのちに回収する。


3階層は大きな湖にシードラゴンが3匹湖面から時々飛び跳ねている。


『万能乗用車』に5人とキラービー、銀龍が乗り込み湖の中に潜行し始める。


シードラゴンにハヤトがレーザービームを放ち3匹の眉間に命中したレーザービームはシードラゴンの頭に穴を開けて葬った。


更に湖を進むとケルピー2匹とシー・サーペントの淡水系魔物が2匹がハヤト達の行く手を阻む。


ハヤトはケルピーにはスティール製投網を放ちその網に高電圧の電気を流して2匹を殺して回収し、シー・サーペント2匹にはレーザービームを放って瞬殺して【引き寄せ】の魔法を使い回収した。


『万能乗用車』はやっと向こう岸に着いて、陸地にあがり4階層に向かう。


4階層は5軒程の廃屋が建っているステージで3階建の完全に残っている建物が

2棟、2階迄残っているのが1棟、後は土台しか残って居ない。


ハヤトはマジックアイテムやアーティファクトの類が無いか【サーチ】を掛けて見るが反応は全く無い!


少しがっかりしながら2階まで残っている建物にガードマンを先頭に入って行く。


キラービーからソルジャーアントの群れが数千匹向かってくる様子が映し出されて

クイーンアントが1匹いるのもわかった。


ここはレーザーを使ってもいいが火災になるのも防ぎたいので、【結界】を使うことにした。


クイーンアントも含めて数千が全部床に出てくるのを待って、全てを【結界】で囲いその囲いをどんどん小さくして行き、数千のアントをクイーン諸共一つの塊に潰してしまう。


更にキラービーが人工のゴーレム1体の映像を送ってきた。


ハヤトが素早く【鑑定(アプレイザル)】をするとスキルとして再生と腕力レベル10とでた。


「ガードマン、再生するゴーレムだから魔石を破壊か奪い取るしか無いぞ!」


「了解ですご主人様」


ガードマンは【瞬足】でゴーレムの裏を取り、魔石の有る位置をレーザービームで切り取り手刀でもって魔石を奪い取って動きを止めた。


2階にはオーガがいるとキラービー3匹が映像を送ってくる。


2匹のオーガが剣を構えて登ってくるガードマンとドリスに襲いかかってくる。


ガードマンが盾で2匹のオーガを吹っ飛ばして、ドリスが2階に上がりきったのを確認してから、二人でオーガに斬りかかって行く。


二人ともハヤトから貰った『100倍時計の指輪』をしているため、オーガの振るう剣がスローモーションに見えて、簡単に隙を見つけて手を切り落とし、続けて首を切り落として止血をして首と体を回収した。


3階建の一つに向かい、1階に踏み入るとそこは研究室だったのか魔物は居ないが色々な資料や本が本棚にぎっしり入っている。


ハヤトは時間が有るときに調べようと、全てを【次元収納ボックス】に回収した。


2階にはオークが3匹剣を持ってガードマンに襲いかかってくる。


1匹の剣を盾で防いで、そのままその盾でもう1匹を押し倒し、右手の剣で1匹のオークを殺し、すぐに態勢を整えて押し倒したオークの首を切り落とし、最後は盾で剣を防いだオークを剣と盾で直ぐに首を切り落として回収し、3階上がる。


3階はヒュドラがいきなりガードマンに火炎咆哮を浴びせてくるが熱には滅法つよいガードマンは軽く盾で防いで首を切り落とし、直ぐに目からレーザービームを放って切り口を焼き、再生を防いで順繰りに首を切っては焼いて再生を防ぎ40分程でガードマン一人で片付けた。


もう1棟の3階建の建物の1階に行く。


キラービーからレイスがいると念話で伝えてくる。


ガードマンに代わってドリスが前に出て1階に足を踏み入れるやいなや強烈な【聖魔法】を放つと「ぎやぁぁぁー」と凄い叫び声をあげてレイスが霧散して行く。


2階には人工の何やら合成物体がビーカーの様な入れ物に入っている。


ホルマリン溶液の様な中に2体の人間の顔に得体の知れない魔物の体と尻尾が見える。


ハヤトは2体の合成物を容器ごと【イレージング】を放って綺麗に消し去った。


3階にはバジリスクがいるとキラービーから映像が送られてくる。


「ガードマン、相手は石化の魔眼を持っているので決して目を合わせないこと、盾で防いでも良いし対峙したら【瞬足】を使ってすぐに首をきりおとすのが良いと思うぞ」とハヤトが攻め方をレクチャーする。


ガードマンは盾で石化の魔眼を反射させた瞬間、レーザービームで魔眼の目を破壊して首を切り取ってしまった。


これで廃墟群の建物は全て踏破して、次の5階層に向かう。


5階層は密林ステージで、いきなり太さ1メートル長さ10メートルのポイズンスネークの大蛇がこちらの様子を伺っている。


ガードマンとドリスが二人がかりで細切れに切っていき、切り口を念のためアレンがレーザービームでやいてから回収した。


更に進むとウォーターベアがいてこちらに突進して来る。


セリーヌが3つの矢を同時に魔力を込めて放ち、眉間、喉、心臓(魔石部)に連射して破壊して粉々にしてしまった。


「奥様、やりすぎです!頭だけで奥様の矢には魔力が乗って居るので破壊力が普通ではないのですから、1本で頭は吹き飛びます」


「そうですね、どうも私って心配性で・・・」


少し進んだところにポイズントードが2匹いる。


毒液が高級ポーションになるらしいがこの5人組にはポーションは必要がない。


ただ素材ごとギルドに納品するので一応素通りではなく刈り取ることにして居る。


ドリスが【アイスニードル】で串刺しにして2匹とも葬った。


ドリス以下ガードマンまで頭脳を魔石に頼らずAIの量子コンピューターにしているためハヤトが教えた魔法陣や相手の魔法式を瞬時に解読でき、当然ながら基礎的な攻撃魔法は中級ランクまで3人ともできる様になっている。


5階層には宝箱は無く、ハヤト達は6階層に進む。


6階層は砂漠のステージだ。


5人は『万能乗用車』に乗り込み5メートル程浮き上がり砂漠を激走し始める。


直ぐにサンドモールが2頭【サーチ画面】に引っかかった!


こちらには全く気にかけず通り過ぎて行くので敢えて討伐せずにやり過ごす。


暫く進むと今度は砂漠の主、サンドスコーピオンがこちらに向かって来るのがモニターに映し出された。


車からレーザービームをスコーピオンの頭めがけて1発、尾に目掛けて1発、放つ。


動かなくなるまで若干の時間を要したが、それでも10分ほどして全く動かなくなり、【サーチ画面】のモニターにも生体反応が出なくなったので、尾と胴体部を回収して次のステージの7階層に向かった。


7階層にはゴーレムが2体居る岩場のステージだ。


【鑑定(アプレイザル)】をハヤトがすると、再生能力レベル7、腕力レベル7、特別なスキルは他に無しとわかり、ドリスとアレンが1体ずつに対応する。


ドリスが魔石の有るところ目掛けてレーザービームを放ち溶かすも直ぐに傷口が塞がれてしまう。


アレンの方も剣で胸の魔石の位置を切りつけるが矢張り魔石を奪う前に再生されてしまう。


ドリス等は2体のゴーレムの動きを止めるべく二人ともゴーレムの足元を同時に【アイスボム】で凍らしてゴーレムの背後を瞬時に奪い、背中から剣で穴を開けて一瞬のうちに魔石を奪い取って何とか動きを止めて勝った。


それにしてもアレンもドリスも同じAIの経験値で全く同様の攻め方をするのを見てハヤトは何やら納得している。


8階層は岩場のゴツゴツしたところに矢張りと言うべきか岩竜が1匹いる。


しかも上位変異種なのか大きさと飛ばして来る岩礫のスピードが異常な程早い。


ドリスが首の直ぐそば迄間合いを詰めて、岩竜が岩礫を吐き出す時に首を甲羅から伸ばして来るその瞬間を狙いすまして首を切り落とした。


しかし、落とされた首以外もう一つの少し小ぶりの首がニョキッと又首を出して岩礫を吐きだし、首元のドリスを見つけて体勢を変えようとする瞬間を再びドリスがもう一つの首も切り落とした。


流石にもう、首は出て来ない。


止血して【次元収納ボックス】に回収した。


「ドリス、首がもう一つ現れたのには驚きだね!再生したわけでは無く元々二つの首を甲羅の中に収めていた様だけど、変異種の異常性をよく示しているよ」


「そうですね、首がひょこっともう一つ出た時には驚きました!」


5人は更に9階層火山ステージへと進んだ。


そこには何とも異様な姿の魔物キマイラが彼らを睨みつけている。


頭部は獅子の顔で胴体は山羊の体、尻尾が竜の尻尾と言う何ともグロテスクな姿をしている。


口から火を履いてこちら側を威嚇している。


耐火に関しては皆問題ないのでここはガードマンが1歩前に出て、「ご主人様、皆様、私がここは討伐させて頂きます」と言うと、一瞬で【瞬足】を使い一番硬い獅子のたてがみのところに剣を一閃する。


通常の冒険者では剣さえも通らず、炎でやられてしまうが、彼は普通ではないのだ。


一刀の元に硬いたてがみを切り裂き首を切り落としてみせる。


直ぐに彼自身でレーザービームを切り口に当て焼いて、止血する。


ハヤトが回収して、10階層ボスの部屋に向かう。


大きな扉に罠がないのを確認したハヤトはゆっくりと扉を開けた。


そこには龍の上位種黒龍がいる。


ハヤトの肩にいる銀龍が素早く反応して、

「ご主人殿、ここは是非私に出番を譲ってくだされ。活躍せずに戻るには寂しいです」とハヤトに頬ずりしながら訴えて来るので任せることにした。


「△◯×◆◯◯・・・」と何やら銀龍が龍語で黒龍に喋ると、


「〇〇◆△△◆」と龍語で返し、黒龍の口には炎の息吹が集まり出した。


銀龍は黙ってそれを見続け、黒龍が【火炎咆哮】を銀龍にぶつけてきても全く微動だにせず受け止める。


次に銀龍が大きな口を開け同様に【火炎インフェルノ】を放つと黒龍の硬い鱗もろとも焼け溶け頭と尻尾と魔石を残して溶けて消えてしまった。


「ご主人殿、あまり強くない黒龍で少々私には役不足でござった」


「いやいやぁ!『ござった』じゃなく、銀龍、君が異常すぎるほど強いのですよ」


もう少し素材を残す様に銀龍に調整してもらわないと折角の黒龍の素材がもったいないと嘆くハヤト!


そばにはダンジョンコアが有るのでここがこのダンジョンの最下層の様だ。


コアの横に金色の宝箱が有り、開けると毒ガスのスイッチがオンになり、開けた人間が死ぬ酷い罠が仕掛けられていた。


なにか、ここの主の黒龍の性格の悪さが出ている様な罠だ!


ハヤトが【ディスペル】解除魔法で罠を解除してからゆっくりと開けると、腕輪程の短い縄が出て来る。


【鑑定】すると”魔法の縄”で長さは対象物によって無限に延び、束縛すると持ち主が解除を念じるまで決して切れない、解けない呪縛の縄だと分かる。


又人や物を縛るだけでは無く城壁を登ったりする時に、持ち主が念じると縄自身が自分でスルスルと城壁を登り、適当な止めるものに巻きついて、持ち主達を城壁に登らせるという効果もある、意思を持つ縄だった。


ガードマンの左腕の手首に付けて貰う事にする。


ハヤトが念を通して、”魔法の縄”に5人を縄の主人とさせてそれ以外の物には指示が効かない様にした。


地図作成も自動製図機能で作り上げているので、転移盤に乗って1階層の出口へと皆が向かう。


衛兵にダンジョン踏破を言って、冒険者ギルドに向かう。


直接は討伐した魔物が多いので裏の素材置き場に先に行き魔物の山を置いて、納品書ができるまでの時間を食堂で待つ事にする。


40分ほどして納品書ができたので、受付に納品書と製作したダンジョンの地図にダンジョンコアを納品した。


受付嬢が慌ててギルドマスターにダンジョンコアを見せに行った!


受付嬢がハヤト達にカードを返却して履歴とドラゴンスレーヤーの称号を足して精算機白金70枚金貨45枚銀貨52枚銅貨88枚をどうするか聞かれたので、ハヤトはカードに入金してもらい、冒険者ギルドを後にする。


ハヤト達は王都ビズリーを出て80キロほど先のトロルの街を目指して『万能乗用車』に乗り込んだ。


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