第12話 パーティーでのクエスト

王都で見かけたエルフの女奴隷を買って、手の欠損を『神級魔法』の【エクストラハイヒール】でもって失った片腕を再生してあげて奴隷の首輪も解除して相棒として一緒に冒険者のパーティーを組むことになったハヤトとセリーヌ。


王都から二人でケープの街に【転移】で戻り”せせらぎ亭”のいつもの部屋205号室を取ったのだが、エルフのセリーヌが同部屋で良いと言い出して結局夕食後に大きなベッドに背中を向け合って寝ることになった。


ハヤトは流石に中々寝付かれないのだが、セリーヌは奴隷での生活からやっと解放

された安心感からか、すぐに寝息をたてて寝てしまった。


寝息を聞きながらもハヤト自身もいつの間にか寝てしまったのだが、夜中に何やら

柔らかなスポンジみたいなものが顔に当たって目がさめると、丁度ハヤトの顔にセ

リーヌの豊かな胸が当たり、彼女がしっかりハヤトを抱いた格好で手を絡ませて寝ていたのだ。


起こさない様に手を解こうとしても出来ず、結局気持ちいいのでセリーヌの胸の感触を感じながら朝方まで寝てしまった。


朝はハヤトの方が早く起きて裏庭に出てバスターソードの素振り5000回と『白兎』での示現流紅の型をなぞったのち、座禅を組んで瞑想すること30分程、魔力を体内に循環させて朝の訓練を終えた。


2階の205号室に戻るとセリーヌも起きていて、部屋の中でできる精霊術の小規模な訓練をしていた。


「おはよう、セリーヌ!よく寝れたみたいね」


「はい、奴隷から解放され強迫観念から解きほぐされたのでぐっすり寝る事が出来ました。これも全てハヤト様のお陰ですわ」


「きょうは朝食を食べたらギルドに行って僕らが受けれる依頼を見て、良いのが有れば受けてこよう」


「はい、一応弓とダガーも持って行きますね」


「昼食は僕の【次元収納ボックス】に入れてあるから野原で食べても良いからね!」


「ピクニックみたいで楽しみです」とセリーヌも喜んでいる。


「それじゃ、朝食を食べに行こう」


二人は2階から1階の食堂へ降りて行った。


食堂には冒険者のパーティーらしき人たちが数人すでに食べていて何やら昨日の

クエストの反省会らしき話をしながら食べていた。


ハヤトもセリーヌも食べ終わって一度2階の部屋に戻り、部屋でコーヒーを二人で

飲みながら魔物の狩かた等を話しながらコーヒーを飲み終えた。


二人は冒険者ギルドに向かい扉をあけて入って行った。


セリーヌをほとんどの冒険者が見つめている。


エルフだからと言うのもあるが、考えたら絶世の美人で近寄りがたいくらいなのだ。


奴隷の薄汚れた時には流石に絶世の美人とは思わなかったが、お風呂に入り髪をとかして薄く化粧をしたセリーヌを見たときはハヤトも部屋でドキッとしたぐらいだから・・・。


冒険者ギルドのお決まりの風景の様に人相の悪い冒険者がセリーヌに声をかけてくるが丁寧に断っている様だ。


何やら自分たちとパーティーを組もうと誘っている様だが、彼女がハヤトを指して

すでに彼とパーティーを組んで活動しているので申し訳ないが・・・と断るのだがしつこい男もいるものだ。


掲示板を見ていたハヤトは薬草採集のクエストとオークの群の討伐の両方の依頼書を取って受付に持って行った。


それを見てセリーヌもハヤトの方に向かった所、絡んでいたしつこい男が今度はハヤトに何やら大声を出している。


あくまでハヤトはクエストの受注を優先と無視していると、いきなり肩を掴まれそうになり、ハヤトが咄嗟にすこし肩を引くと男は勢い余って倒れてしまった。


それをきっかけにもう一人の仲間の男がハヤトに殴りかかるが、ハヤトは軽く彼の拳を躱して手のひらで胸をちょこんと押すと、扉を超えて外までも飛んで行ってしまった。


肩を掴めず転んだ男が剣を抜いて襲いかかるのを手刀で剣を叩き折り剣を持つ手の関節技を決めて手首を折ってしまった。


男は悲鳴を上げてのたうち回り、ギルド職員が衛兵を呼んで来て絡んで来た男二人を連行して行った。


周りの冒険者たちは若い青年の強さに驚いていたがキャロルは人外のハヤトの強さをよく知っているので視線を無視して手続きをしてオークのいる位置などをハヤトに説明していた。


「オークの数がわかりませんがオーク1匹あたり銀貨10枚でオークキングだと銀貨30枚、オークジェネラルが銀貨25枚でクエストが出ております」


「了解です、それじゃ行って来ます。セリーヌ行きましょう!」


そう言って何事もなかった様にハヤトとセリーヌは冒険者ギルドを後にした。


「セリーヌ、先にオークの群れを討伐してその後薬草をゆっくり採集しませんか?」


「全てハヤト様に御任せいたします」


ハヤトはギルドの裏に出て人がいないのを確認してから【マッピング】と【転移】を同時併用してキャロルから説明されたオークのアジト近くに一瞬でセリーヌとともに現れた。


セリーヌは王都からケープの街に来る時に初めて【転移】という魔法を体験し、驚いたが流石に二回目になると慣れて、周りの景色が一瞬グニャっと歪んだと思ったら別の場所に降り立っている。


30メートル程先の岩場の洞窟らしきところがどうやらオークの群れがいるポイントらしい。


ハヤトは【サーチ】で何頭いるか確認するとオークが30頭、オークジェネラルが5頭、オークキングが1頭で全部で43頭程いる。


ハヤトは【透明化(インビジブル)】魔法を自分とセリーヌにかけて洞窟に入って行く。


手前の方に7頭が居て纏めて【結界】で閉じ込めて空気を抜いて窒息死させて完全に殺した。


次にハヤトはセリーヌに「オークは全て【結界】で閉じ込めては窒息死させるからオークジェネラル5頭は弓で頭を狙って狩ってくれないか?」と伝え、キングは自分が剣で倒すからと言った。


セリーヌはオークジェネラルの頭を狙って弓を連射して放った。


コンマ数秒の間隔で5本の矢が見事にジェネラルの頭を射抜き死んで行く。


残るはガタイの大きいオークキングが剣を構えて怒りに満ちた顔でハヤトに向かって来る。


ハヤトはキングが上段から打ち下ろして来るまで『白兎』を鞘から抜かず姿勢を少し低くして抜刀の構えを崩さない。


オークキングの剣がハヤトの頭を砕くかと思われるその瞬間、光の速さのごとく『白兎』は抜刀されてオークキングの胴体は真二つに斬り倒された。


示現流紅抜刀術の居合抜きだ!


セリーヌは唖然として見て居たが無事を見て駆け寄って来てハヤトに抱きついて来た。


「ハヤト様、あまり私を心配させないでください。もっと余裕で切れるのにあんなにギリギリ頭をかち割られるかと思いました」


「セリーヌ、あの技は僕の生まれた国の抜刀居合術と言ってギリギリまで敵を引きつけ一瞬で必殺の居合で胴体や首を切り落とす刀の技術なんだ」


「全て【次元収納ボックス】に入れたから今度は”エノキカズラ”を採集しにのんびり歩きながら行こうか!」


「はい、今度は弓矢ではなく少し精霊術で魔物を狩るのを肩慣らしにしてみたいです。少し術が鈍っていると困るので」とセリーヌがハヤトのすぐそばに付いて行きながら話している。


「それなら『風の精霊シルフ』の術でセリーヌも飛翔して行ってみる?」とハヤト

がセリーヌに提案した。


「そうですね、ではシルフにお願いして飛びますわ」


セリーヌが念じると彼女の周りに風が吹き始めふわっと5メートルほど彼女を持ち上げた。


ハヤトも【フライング】と頭で念じて30メートル程浮き上がりセリーヌが上昇して来るまで浮いて、二人で並んで飛び始めた。


”エノキカズラ”の群生地はギルドの南5キロほど行った丘なので街に戻る感じで二人は飛び続け、目的の丘に降り立った。


「セリーヌ、バッチリだね!何かすごく二人で飛ぶのって嬉しいよ」


「私もです。隣を見るとハヤト様がいらっしゃって、とても新鮮な感じがしました」


「この辺はゴブリンも出るそうなので気をつけて採集するよ。ゴブリンはセリーヌが精霊術で対処してくれる?僕が薬草を【サーチ】しながら採集して行くから」


「わかりました。ゴブリンは私の方で対処しますのでご安心ください」


ハヤトは【サーチ】でエノキカズラをどんどん採集して行く。


”確か1束10本で銅貨50枚だったな!それなら1万本位採集して銅貨50000枚位はもらおう”と考えながら黙々と集め始めて居た。


ちょうど30分ぐらい集めていると、


「ハヤト様ゴブリンが20匹程出て来ているので私も精霊術の肩慣らしで『土の精霊ノーム』に依頼して、【土槍(アーススペア)】で刈り取ってみます」


そういうと、ゴブリンのいる土が一気に土の槍と化してゴブリンを串刺しにした。

一度に20匹のゴブリンが殲滅してしまった。


「セリーヌ、全然精霊術は鈍っていないね!凄い破壊力だよ」


「ありがとうございます、ハヤト様。あなたに褒められると嬉しいです!」

と言って、セリーヌは顔を赤らめた。


”エノキカズラ”1010束とオーク、ゴブリンを【次元収納ボックス】に入れて二人は冒険者ギルドの裏手に転移してオーク30頭、オークジェネラル5頭、オーク

キング1頭にゴブリン20匹とエノキカズラ1010束を作業場のチーフのクリフォードさんに渡した。


「クリフォードさん、これから一緒にパーティーを組んで冒険者をやるセリーヌさんです。元々Aランクだったのですが病気で一旦やめて今はFランクですがこれは全部セリーヌさんが討伐したものでよろしくお願いします」


「セリーヌです、よろしくお願いします」


「あれっ、セリーヌって”滅亡の弓”のセリーヌか?それじゃFランクじゃひどすぎるだろう!ハヤトと同じBランクからにしておくから受付にカードを出してくれ」


「ありがとう御座います」


ハヤトとセリーヌはギルドの受付に納品書を持って行き、キャロルにカードと一緒に渡した。


「セリーヌさん以前のカードは失効したという事なのでもし再発行で有ればAランクカードを作れますが如何致しますか?」


「キャロルさん再発行はお幾らでしたっけ?」とハヤトが聞く。


「はい、再発行は結構お高くて銀貨10枚いただくことになっております」


「それじゃ、銀貨10枚でAランクのカードを再発行して下さい」


「わかりました、それじゃお二人のカードをお預かり致します」


と言ってハヤトとセリーヌのカードを受け取って納品書を持ってカウンターの端に

移って何やら作業を始めた。


ハヤトとセリーヌが呼ばれてカードを渡され、セリーヌにはゴールドカードのAランクカードが手渡され、ハヤトと二人のパーティーのランクがAランクになった。


「ハヤト様、セリーヌ様お二人のパーティー”熱き絆”はただま今よりAランクとなり

ました。今日のクエスト達成も記録されておりますのでカードの金額はエノキカズラ分銀貨500枚、銅貨500枚、オークの住処殲滅で銀貨455枚、金貨1枚、ゴブリンで銀貨20枚でトータル金貨16枚、銀貨1015枚銅貨500枚ですが銀貨が多いので金貨に返させて頂いて金貨26枚銀貨15枚銅貨500枚になります」


「ありがとう御座います」とお礼を言ってハヤトとセリーヌは冒険者を出た。


「セリーヌ、野原で二人でお弁当食べながら君の精霊術のおさらいと僕の神級魔法の確かめをしない?」


「いいですね、平原で二人でお弁当って・・・、とてもロマンチックだわ」


二人は東の城門まで徒歩で行きカードを見せた後に【フライング】でハヤトが最初にこの世界に落ちた森の手前の平原に行ってシートをひいて二人で座った。


【次元収納ボックス】からオークのテリヤキバーガーと果実ジュースを出して食べた

た。


「いい天気で気持ちがいいね!昔の遠足を思い出すなぁ」


「遠足って、何ですか?」


「私が居た世界では学校の行事で皆んなで、遠くの野山に行って草花や虫の生態

などを勉強する催し物が有って、野原で皆んなとお弁当食べるのが楽しみなんだ」


「ハヤトさんは何故この世界にいらっしゃったのですか?」


「僕は学校を卒業してこの世界のように古代文明などを研究する施設に就職して事故に有ってその世界で一度死んで神様に助けられてこの世界に転生したんだ」


セリーヌは信じられないという顔で聞いて居たが、


「私のことも話しますね、実は私はセルフの国の生まれでこの人間族の世界を見たくて一人で出て来て冒険者に登録して精霊術と弓術が得意だったためトントン拍子にランクアップしてAランクでソロで活動している時に災害級のドラゴンと鉢合わせになり、逃げたのですが片腕を失い気が付いた時には首に奴隷の輪がついて奴隷商の馬車に乗せられて移動して何ヶ月も移動しながら奴隷商が代わり又旅にを繰り返し2年ほど経ってこのブルネリア王国の王都でハヤト様に助けて頂いたのです」


「それじゃ、セリーヌは一度生まれ故郷のセルフの里に戻って見たくないの?」


「機会が有れば一度両親に会って無事を知らせたいですが・・・」


「何だ、それじゃこんなところで冒険者などするより先ずはセリーヌの故郷に向かわないか?」


「私の身勝手な都合で宜しいのですか?」


「宜しいも何も、2年以行方知らずで皆が心配しているでしょ!」


「ここからは何日もかかる旅で、ってハヤト様は転移が可能でしたわね!」


「このブルネリア王国から隣接する大陸一大きな国土のオルバル帝国を通って隣国

のヘルカ王国の隣にエルフの国があります」


「よし取り敢えずこのケープで後9日程宿代を払っているからケープで二人のコンビネーションをしっかりさせて旅立つ準備をしよう」


「明日はマジックアイテムを求めてケープ近くのダンジョン制覇をしてみよう」


「あの〜、ハヤト様、簡単にダンジョン制覇って、二人でできるものではありませんよ!」


「大丈夫だよ神様からチートな魔法を沢山もらっているから何とかなるでしょ」


「それじゃ、昼も食べたし森に入って神級魔法を少し放ってみるよ」


ハヤトとセリーヌは森に入って500メートル程入ってハヤトが森の奥に向かって

【火炎地獄(インフェルノ)】を魔力最小で放ってみた。


ものすごい炎の塊が轟音とともに森数キロを燃え尽くして焦土と化した。


魔物は骨も残らず灰になって消えてしまった。


「ハヤト様ちょっとやりすぎだと思います。私の炎と風の合成でもこれ程の威力は出ないのじゃないかしら・・・」


「いやぁー、魔力最小でやったのだけど!」


次は【ブラックホール】魔法をハヤトの10メートル先に発生させてみると周り数百メートルの木々の燃えかすから魔物の灰や大きな切り株、岩までも吸い込まれて異次元の空間に消えて行った。


「ハヤト様今の魔法は何ですか?初めてみる魔法ですが」


「今のは次元の違う空間に全ての物を吸い込ませてしまう魔法だよ」


「何故吸い寄せられてしまうのですか?」


「次元の違う空間と言ってもただの異空間ではなくブラックホールという巨大な重力場の空間なので引力によって全てを飲み込んでしまうんだ。これと似てるけど【亜空間(サブスペース)】魔法というのが有って、それは次元の違う空間が開きこの世界から逃げたりする時には使える魔法だね。次元収納ボックスが大きくなったものみたいな感覚かな!」


最後にハヤトは森の数十キロ外れに落とす感覚で【隕石(メテオライト)】魔法をやはり最小で放った。


すると数キロ上空に巨大な隕石が出現してケープの街をも押しつぶす大きさの隕石がものすごいスピードで落ちてくるので慌てて【イレージング】と言って街をも暗くする程の巨大な隕石を消した。


「あの〜、今の巨大な隕石もハヤト様の魔法ですか?数キロの大きさで太陽さえも見えずにケープの街までも覆いかぶさる恐ろしいほどの大きさでしたが」


「ええええ、一応そうなんですが何だか加減が分からずばかみたいに巨大な岩が出て来てしまったな。あれが落ちたら街は全滅でしたね」


「いえ、街だけでなく私たちも潰されてますが・・・」


「消し去ったのもハヤト様の魔法ですか?」


「はい、イレージングという魔法で分子レベルに迄して消し去る魔法で消えないものはありません」


「見たことのない魔法ばかりでびっくりする事だらけですが、これならダンジョンでも何とか行けるかもしれないです」


「いやぁ、ダンジョンあたりでは魔法使わずとも剣と体術で行けると思いますが!」


「セリーヌ、今の隕石騒ぎで街が大騒ぎしているかもしれないのでしばらく先ほどの場所でケーキを食べてから帰りましょう」


「そうですわね、すごい騒ぎになっていると思いますよ」


二人で野原に戻って来て、ハヤトは原っぱに落ちていた切り株を【モデリング】と念じて机をイメージして紅茶とケーキを置ける机に作り変えた。


『美食の皿』でチョコレートケーキ2個と紅茶を出してまたもやセリーヌに呆れられてしまった。


「ハヤト様は何でもありの方ですわね、いくら神様からの贈り物があると言ってもケーキというお菓子とか【モデリング】などという言葉さえもこの世界にはない魔法ですよ」


「まぁ、セリーヌと僕だけの秘密だから君の前ではいいのです!」


それを聞いて真っ赤に俯くセリーヌ。


チョコレートケーキを一口食べるとパッと笑顔が広がり、


「ハヤト様、ショートケーキも美味しいですがこのチョコレートケーキも凄く美味しいです。私はこちらの方が少し好きかも・・・」


「そりゃ、良かった。この世界にはチョコレートって存在しないからね」


1時間ほどお茶とケーキを食べながら楽しく過ごして、ゆっくり二人で東の城門に向かって行き、兵士にカードを見せてケープの街に入った。


街は兵士達が何やら緊張した面持ちでギルドと貴族街を行き交う様子が見て取れた。


ギルドに寄らず直接”せせらぎ亭”に戻るとミーシャが出て来て、


「ハヤトさん達は大丈夫でしたか?何ともありませんか?」と聞いて来た。


「ミーシャさん、なんか有ったのですか?」


「有ったなんてものではなく、大きな隕石が街を押しつぶすほどの大きさで街全体が影で暗くなって後数十秒後に全員死ぬと思った時に忽然と消えてしまったのです。何か不吉なことが起こる前触れかもしれないと噂になってます」


「ああ、それでギルドと貴族街を兵士が行き来していたんだね、何か有ったのかと」


「この街の領主のギルバート侯爵様が心配してギルドマスターと相談までしているそうですよ」


「へぇーそりゃ大変だったね。でももう大丈夫でしょ?消えて何もないいい天気で僕らは野原でお茶して帰って来たよ」とハヤトはとぼけて205号室に二人で上がって行った。


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