第21話 受付のお姉さんが魔法の担当?
「何?貴方魔法を覚えたいの?」
美人なんだけど、なんだろうなこの残念な気持ちは。まあ俺がこのお姉さんとお付き合いをする訳もないし、気にしても仕方ないか。
「ええ、できれば後々鍛冶師になりたいので、その時役立つのがいいのですが。」
「鍛冶師?貴方鍛冶師になりたいの?じゃあ火魔法と水魔法は必須?だけど4属性全てほしいわね・・・・どれ、残りポイント見せなさい。」
僕は言われてカードを渡します。
じっと見るお姉さん。
「は?たった3000ちょっとしかないじゃないの?うーん、どうする?4属性で2200ポイント、残り897じゃない。これじゃあ魔法は一つしか覚えられないわね。火魔法?それとも無属性?」
うわ、その結構ポイントあると俺浮かれてたんだけど。もしかしてこんなのあっという間?
「まあいいわ。4属性を取得。そして火魔法を一つ覚えておきましょうか。後は1週間したらまた教えてあげるわ。」
あ、教えてくれるんだ。
「セシーリア、もう少し親身になってやれ。」
「ロセアン様、そう仰いますが、これでも丁寧に教えているつもりですよ?」
セシーリアって言うんだ。覚えておこう。
それとおっちゃん、ロセアンって言うんだなったな。
いつもおっちゃんとか呼んでいるから違和感満載だぜ!
どうでもいいんだが。
「まあいい。いいかセシーリア、このケネトはな、セシーリアの希望通りずっと薬草採取をしてくれてるんだぞ?」
え?どういう事?俺はおっちゃんに言われたまま薬草採取してるんだが?
「ちょちょちょ!ストップ!それは言わないの!」
うわ、美人が顔を真っ赤にして慌ててる。それはそれで凄いな。今まで表情の読めないクールな顔しか見てなかったから、うわ、何だこれ?
所謂ツンデレか?
「何でだ?セシーリアが薬草採取以外させるなっつうから俺がどれだけ苦労して引き留めたと思ってるんだ?」
「そ!それ以上は駄目え!!」
慌てたお姉さん、おっちゃんを制止させようと立ち上がったはいいけど、何故か俺の目の前にやってきて、
「俺はポーションの件になった時も、セシーリアが止めるから苦労して辞めさせたんだぞ?」
「も、もういいから!あ、貴方も聞かない!」
俺はお姉さんをまじまじと見ていた。そうしたら何を思ったのか、
「聞いちゃダメ!そして見るな!」
俺は気がつけば目の前が真っ暗になっていた。
そしていい匂いがして、何となく顔が柔らかい何かに触れている。
「ふんがーふんがー!!」
い、息が出来ねえ!そして見えねえ!
ちょ!嬉しいんだがこ、これでは・・・・しかも力が思いの外強い!
どう見てもそんな力があるとは思えないほっそりした腕に、体型も華奢に見えるんだが、何だこれ?
そして俺は・・・・意識が遠のいていく。
「おいセシーリアやめろ!お前のレベルじゃケネトが死ぬ!」
「あ、
死んでないから!でも死にそう・・・・美人の胸の中で圧死とか・・・・そんなに豊かな胸じゃなさそうだが、だがそれがいい!
そんな阿呆な事を想ったら、あ、これマジで・・・・
・・・・
・・・
・・
・
気がついたらお姉さんの膝枕だった。
なんぞこれ?
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