明日を信じて

 『赤いきつね』が自らの贔屓する芸能人への耐乏と希望の象徴になっている、ありそうでなかなかないお話。
 主人公は、下積みを重ねてきたその人物に自らを重ねているのだろう。そうした一体感に『赤いきつね』は一『役』買っている。
 細かい倹約の描写には飾り気こそないが、強い現実味を感じた。是非とも当日を楽しんで欲しい。
 詳細本作。