深夜のコンビニで買うカップ麺のうまさよ

 寒い冬の夜、日付も変わる深夜にスクーターでひとっ走りしてからのコンビニでカップ麺。気ままな男子学生の一人暮らし。
 スクーターに乗らない人でも深夜の散歩がてら似たような経験のある人は多いだろう。
 かく言う私もその一人だ。
 そんな在りし日の記憶を刺激される、懐かしい物語。深夜のコンビニで赤いきつねを買って家で食べるだけ。だが、それがいい。
 赤いきつねのやさしい味は、いつだって私達に安らぎを与えてくれた。
 思わず「わかるわかる」と呟いてしまうようなリアルな日常の一幕を切り取った短編だ。
 夜中の外出で音を気にしているのもリアル。わかるわかるポイント。

 ちなみに私も赤と緑なら赤派。蕎麦よりうどん派であるし、かき揚げよりきつねが好きだ。
 家でベロベロに酔ったあとの〆にこれがまぁたまらんのだ。明日買おう。