信長を語る(騙る?)数多の歴史・時代小説には、大概、話のサワリとなる「お約束」、というものが有るものですが、今作では、その辺りはテキトーに済ませ、信長が内包する”絶対的孤独”を軸に話が展開されてい…続きを読む
粗暴な振る舞いが伝えられる織田信長の原点は、実母の愛を得られなかった飢餓感にあるのでは?……そこに着目した作者は、既存の歴史小説に見られない斬新な視点で、人間・信長を深く掘り下げていきます。孤独な男…続きを読む
信長が人知れずに持っている、寂しさを基盤として、書かれております。大うつけと馬鹿にされ、なかなか認めて貰えない寂しさ、そして、母親に愛されなかった寂しさ。下克上の戦国時代の武将とは言え、一人の人間で…続きを読む
私は豊臣秀吉が好きなのですが、本作を読んで、ただただ信長の寂しさに心を通わせている自分がいました。信長が本当に掴みたい物の形を、バッチリと書かれていて凄いです。
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