第125話 期末試験 ④

【博子side 】


やらかしてしまった。

二教科目の『 音楽 』で爆睡してしまい名前や出席番号、クラスを記入した後、数問解いた後に『 音楽鑑賞』の感想文でクラシックを聞いている内に、子守唄代わりになって寝てしまったのだ。

どうやら、深雪も私と同じで爆睡したみたいで青い顔をしていた。

今日、帰ったら とにかく寝よう。 明日、早起きして残りの教科を勉強すれば何とかなるはずよね。


次の三教科目の『 数学 』は、絶対に落とせないから始まる前に顔を洗って目を覚まそう。


私が、御手洗いに向かうと 深雪もついて来た。


深雪

「 …………博子も爆睡しちゃたの ? 」


私はうなずいて


博子

「 とにかく、次の『 数学 』は落とせないから気合い入れて起きて挑むわよ」


深雪

「 うん、 わかったけど……………期末試験が終わったら絶対に『 茨城 恭介』を落としてやるわ ! 『 項羽 』だなんて、ふざけたスタッフなんかに負けないんだから ! 」


博子

「 気持ちは、すご~~~く判るけど、今は期末試験の事だけを考えましょう ( 人の事は、言えないけど『 恋・バト 』にハマりすぎだよ。深雪 )



顔を洗って出直した私達は、どうにか眠らずに『 数学 』の期末試験を終えたのだった。


試験が終わったら今日は、『半ドン 』だから学校は終わりだわ。

帰ったら、シャワーを浴びて直ぐに寝ようと誓ったのだった………ハズだった。



【 聖子side 】


『 音楽 』の期末試験の時、博子や深雪が爆睡していたけど 『 イビキ 』までしていたので、クラスの皆は『 笑い 』をおさえるのに苦労したわ。

あの二人は、試験勉強中に何をやっていたんだろう ?

今は、人の心配より自分の事を考えないと駄目ね。


だけど、高かっただけあって楓の予想問題は 凄かったなぁ~。

ほぼ、予想どうりで問題が出てきたから『ビックリ 』したわ。

『 過去の問題から予想している 』と、前に言っていたけど 高かっただけあるわ。 本当に、高かったから何度もいうけどね。

楓の奴、いくらもうけたのかなぁ。

本当に『見た目サギ』なよね。


秋奈

「 どうだった。 聖子 」


聖子

「 バッチリだよ。 楓の予想問題のおかげだよね 」


秋奈

「 私もバッチリだよ。 高かっただけあったね 」


聖子

「 うん、高かった ! 」


私達は『 投資 』を無駄にしない為にも試験期間中は、家に真っ直ぐ帰って勉強することにしている。 彼氏達も一緒に勉強するから、お互いに監視しあって勉強する為にサボりようが無いんだよね。

予想問題の代金の半分は彼氏持ちだから、実は それほど お財布にダメージは無いのよね。


とにかく、明日の為に頑張ろう !





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