第103話 宿泊学習 ⑫

─── 二組 女子部屋 ────


梨里杏りりあside】


忘れ物をしたことにして 本来の自分達の部屋に 戻ってきた。

真知子先生 も 瑠奈先生も 『仮眠 』を 取っていたので しばらくは バレ無いだろ。う…………由利子先生にも 二組 女子部屋に 入るのを 見られなかったしね。


クソゥー なかなか上手くいかない。

めぼしい男の子は 皆、彼女持ちだし やっぱり フリーの 男の子を狙うしか無いのかなぁ………一組の 由利子先生みたいには 成りたくないしね。


連絡しようにも スマホは 真知子先生に預けているし 廊下には 見張りの教師( さっきのぞいたら 由利子先生だった )が いるからなぁ

だいたい こんな早い時間に消灯なんて 眠れる訳無いじゃない。


ハァ~ 、少し風に当たるかなあ~

皆、寝てる(?)中 私は ベランダに出た


梨里杏

「 う~ん いい風 、 暖房が 効きすぎていたから外の風が 気持ち良いわ 」


???

「 なんだ、 君も 寝れないのかい 」


隣を見ると 一組の男の子が 一人で夜風に 当たっていた。

男の子達は 数が少ないので 一組、二組は 相部屋だったはず



梨里杏

「 こんな 早い時間に寝れないよぉ~ ! 私は 二組の 『 犬吠埼いぬぼうさき 梨里杏 』よ😃 アナタは ? 」



???

「 俺は 『 津田沼つだぬま 巨人まきょじん』だ、よろしくな 」


う~ん ブサイクでは無いけれど……………70点 と いうところかなぁ。

贅沢は 言えないから 一応 『キープ』しとくかなぁ。



梨里杏

「 今、廊下に 由利子先生が見張りに居るから 外で 『お話 』しない ?

宿舎の入り口に ベンチと 自販機が あったから そこで落ち合いましょう 」



巨人

「 了解、 また後で 落ち合おうな 」



私は 急いで 上着を羽織り 財布を もって 集合場所に 向かった………スリッパは 後で洗えば良いよね ♬



【 忠夫side 】


寝たふりを していたら 『青春 』しやがって !

うちのクラスの 犬吠埼 梨里杏 なんて『 巨◌ 』と 仲良く成るなんて けしからんゾ !


お絹ちゃん も 令子さんも 『 胸 』は………言ったら、いや考えただけでも 殺される。 二人共、『 貧◌ 』を 気にしているからなぁ~


よし ! ここは 是非とも #見守らなければ__覗かなければ__# イケナイな ‼️


津田沼の奴が 抜け出した後を 追いかけようとしたら 誰かに 襟首を引っ張られて


忠夫

「 ぐぇ~ ! 誰だ ! 俺の邪魔をする奴は ‼️ 」


後ろを 振り返ると 鬼が 二人いた


令子

「 アンタの行動パターンなんて お見通しよ 」


「 忠夫くん 何か 言い残す事はある (鬼) 」


忠夫

「 ちゃうんやぁーー! 誤解なんじゃぁ ちょっと散歩に行こうとしただけなんじゃぁ 」


「 今なら、本当の事を言えば 許してあげるよ (鬼) 」


忠夫

「 ほっ 本当に 」


令子

「 アンタしだいよ 」


忠夫

「 本当は のぞきに行こうかと愚考ぐこうしまして………」


絹、令子

「「 ………………」」


その後、俺は 二人に お仕置きされたのであった…………

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