第97話 宿泊学習 ⑥

[博子side]


バスは もうすぐ目的地に着くけど………バスの中はカップルだらけで………

あっちでも、イチャイチャ。 こっちでも イチャイチャ。

非常に ムカつく、親友の深雪が 隣で 私と同じ様に 我慢している。


大江戸ファミリー も 大江戸くん と 勇気ちゃんが 仲良く おしゃべりしている。

その後ろの席の 楓 や 瞳は 勇気ちゃん達を “ニコニコ”しながら見ている。


なに それ 余裕なの ?


勇気ちゃんが リードしているのに 慌てないの ?


私が いろいろ考えていると、深雪が 何か気付いたように


深雪

「 博子、 私達 重大な勘違いを してたわ。

大江戸ファミリーを 見て気付いたの ‼️ 確か、閣議決定で 【一夫多妻】が決定したはずよ。 」


博子

「 そっ そうかぁ ! だったら恋人は 一人だと諦め無くても良いんだぁ !

だったら、さっそく 白浜に着いたら 忠夫くんに告白しないと !

前回、別に 振られた訳じゃ無いから まだ間に合うよね‼️ 」


深雪

「 私も、達也くんに告白するわ ! 南さん と私は キャラは被らないし スタイルだって 負けていないもんね ! 」



ふと、 一番前の席にいる 由利子先生と ハルト先生を見た。


由利子

「 グッフフフフ 『結婚』して幸せに…………」



博子

「…………………………」


深雪

「…………………………」




ああは、成りたくない。 私達の心は 一つに なった。

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