第94話 宿泊学習 ③

[由利子side]



私は すき焼きを 食べながら冷えたビールを飲んでいた。


由利子

「 旨い 旨いぞ ! 流石、高い肉だ ! さぁ ハルトもアリスも遠慮なく食べてくれ。 今晩のすき焼きは 私のおごりだ、 日本の高い肉は旨いぞ ! 」


楓の奴、確かに遠慮しないで晩御飯の買い物を頼んだが 本当に遠慮しないとは アイツは悪魔か 、 私は人選を間違えたようだ。

勇気か仁にでも 頼めば良かった。お陰で私の財布は 秋風が吹いている。


アリス

「 おぉ 日本のお肉は 柔らかいでぇすねぇ」


そうだろう そうだろう 高いお肉だからな


ハルト

「 とっても 美味しいですねぇ 流石、和牛ですね」


そうだろう そうだろう 本当に高いお肉だからな。



[勇気side]



由利子先生、涙を出す程美味しかったのかなぁ。

僕とジンで味付けを調整したけど喜んでくれたなら良かったなぁ。


晩御飯の後 由利子先生とハルト先生は 宿泊学習の事で話し合っていた。

噂では 聞いていたけど 去年の先輩は凄かったんだなぁ。

脱走して夜デートなんて 真似まね出来ないよね。


そうかぁ 宿泊学習が あるんだよね♡

確か、キャンプファイヤーの 周りで パートナーと 『マイムマイム』を踊るんだよね♬


ジンは 一人しかいないから 僕と 楓、瞳で 1/3ずつ踊る事になるんだけど 今から楽しみだなぁ。



[アリスside]



すき焼き


話しには聞いていたけど 本当に美味しかったですね。

ユリコには感謝しま~す。


宿泊学習 とっても楽しみですねぇ。

友人同士の旅行は初めてなので今からドキドキしますねぇ。



[楓side]



高いお肉だけあってすき焼きは とっても美味しかったけど ………

ちょっと 遠慮しなさ過ぎなかったかなぁ。


由利子先生が 気のせいか すすけているような気がする。

ゴメンネ、食欲には勝てなかったのよ♬ テヘッ。

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