第80話 お彼岸 ②

[勇気side]


村長の話に 僕達は聞き入っていた。

凄いなぁ ジンのお母さんは………ううん ! 今は 僕のお義母さんなんだよね。


改めて お義母さんには感謝しないといけないね。


『 お義母さん ありがとうございます

お陰で 僕は ジン に出逢い恋を知りました

ジンは 僕達が 幸せにします………一緒に 幸せになります』

僕は 天国にいる お義母さんに誓った。



“ 仁 の事 よろしくね 私の娘 勇気ちゃん ”


“声” が 聞こえた気がした。




[瞳side]


村長の話は 衝撃的だった。

ドラマのような展開に興奮してしまった。

流石 仁の母親であり 私の お義母様だ。

私は この出逢いに感謝しないといけない。



『 お義母様 仁との出逢いに感謝します

仁は 私達が 必ず幸せにします

天国から 見守って下さい 』


私が 祈ると


“ 仁と 一緒に幸せになってね 瞳ちゃん ”

“…………………………………………………”




[ 楓side]



『 お義母様 私が………私達は 仁くんと一緒に幸せになります 応援してくださいね 』

私が 祈ると



“ 応援するけど お義父さん正義にも 祈ってね

隣で ねているから ”


なにか 聞こえてきたので 改めて、


『 お義父様 私達、幸せになります

見守って下さいね ! 』



“ うん ! 応援してるよ 僕達の娘、楓ちゃん ”




[仁side]



知らなかったなぁ

父さん、母さん なにも話してくれないから勝手に勘違いしてたよ。


でも 、母さんの暴走が なければ僕は生まれなかったんだから 感謝しないといけないね。


『 父さん、母さん ありがとう

お陰で 僕は 彼女達に出逢ることが できたよ

天国から見守っていてね 』


“ 良い娘達ね 大切にしてあげなさい ”


“ 父さんも 応援してるぞ ”


気のせいか 両親の声が 聞こえてきた気がした。






[智子side]



フー ! 肩の荷が 降りたような気がするよ



『 おい ! バカ娘礼子アホ婿殿正義! 勝手に 出て行って 、勝手に死んで 反省しろ ! 』



“ “ ごめんなさ~い !! ” ”



フン、 私は ゆっくり行くからね !

お前達の代わりに 曾孫の顔をみて 抱いてあげないとね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る