第50話 夏休み ⑤

【 勇気side 】


 由利子先生は職員会議があるので学校に行ってしまったんだ。

 なので、今日の宿題は休むことに決定 !

 外は猛暑日

 だから、みんなでテレビアニメの鑑賞会をする事になったんだ。

 ハードディスクに沢山、保存しているから

 楽しみだね !


 ぐぅ~ !

 誰かのお腹が鳴ったので、少し遅い昼食をする事になったんだけど………


 勇気

「 皆、リクエストある ? 」


 楓

「 楓ちゃんは『冷やし中華』を食べたいな」


 瞳

「 ラーメンだ !暑い時には、熱い食べ物が良いんだ 」


 仁

「 焼きそば ! さっき見ていたアニメの『焼きそば』が美味しそうだったよね 」


 勇気

「 『 焼きそば 』に決定 !」

 造る人に決定権はあるよね。


「「 ひいきだ ! ひいきだ ! 」」

 楓や瞳が騒いでいるけど、ジンを優先するのは仕方無いよね。


「 僕も手伝うよ 」

 ほら、ジンは優しいから直ぐに助けてくれる。


 ジンが野菜をきざんでいる間に僕は肉と焼きそばの袋を用意した。


『 角ちゃんの焼きそば 』


 これ好きなんだよね。

 ジンも好きらしく買い物の時に、これを買うのを賛成してくれたんだ。

 二人で交代で鍋をふるい出来上がった焼きそばをお皿に盛った。


 皆で焼きそばを食べ終わり、食後のお茶を飲んでいる時に秋奈や聖子達がやってきた。


 伊予

「 由利子先生は、居ないね 」


 瞳

「 先生は職員会議だから出掛けて居ないぞ」


 聖子

「 宿題、どれだけ進んでいるの ? 」


 秋奈

「 終わった分だけ写させて ! 」


 楓

「 報酬はあるのよね

 由利子先生の目を盗んで危険をおかすんだから報酬は、はずんで貰うわよ。


 今日子

「 はっはぁー !

 お代官様、報酬は はずませてもらいます 」


 楓

「 お主も悪よの ! 」


 今日子

「 お代官様こそ ! 」


「「 グッフフフフフフ 」」

 ………楓と今日子が小芝居を始めているし…


 瞳

「 おい !

 由利子先生に『写させるな 』と言われたことを忘れたのか 」


「「「「「 バレなきゃ いいのよ バレなきゃ 」」」」」


「「「「「 きゃははははは 」」」」」


「 僕、し~ら~な~い 」


 伊予、秋奈、聖子、今日子、楓の後ろに鬼の形相をした由利子先生が居た



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る