第46話 夏休み ①
【勇気side 】
ぶぅ~ !
夏休みは、ジンや皆といっぱい遊べると思っていたのに僕達は今、夏休みの宿題をやっている。
「 ほら、文句を言わずにやりなさい
これでも私達の頃よりは、少ないんだから しっかりやりなさい」
由利子先生が、激をとばす。
「 来月は、村の『お祭り』なんだから
楽しみたいならある程度、宿題を終わらせないと楽しめ無いわよ 」
そうなんだよね。
来月の七日から九日まで村の『
皆で
今年は、浴衣も
今から楽しみにしているんだ。
デヘヘへ、 ジンとの夜デート !
気分が盛り上がって。また『 キス 』出来るかなぁ~。
【 楓side 】
ア~ア、 勇気ちゃんたら、だらしない顔しちゃっているわ。
あれは、仁くんとのデートの事を考えているんだろうなぁ。
村の祭りも昔は、人がいっぱいいたから沢山の山車が引かれていたらしいが、今は村の人口が少ないせいか数台の山車が動くだけなんだよね。
村の大人達の話だと数年に一回『 総引き 』といって村の山車が、全て稼働する年があったそうだ。
今では信じられないことだよね。
少子化や若者が都会に流れてしまって過疎化が問題になっているみたい。
村の祭りは、三日間で私達も三人なので
じゃんけんで廻る順番を決めることになりました。
初日を取るか、最終日を取るかで悩んでいるんだけど どうしようかなぁ~ ?
【 由利子side 】
仁くんは、ともかく
三人娘達が、上の空なのよね。
たぶん、祭りデートの事でも妄想しているんだわ !
どいつもこいつも色気好きやがって !
私の王子様は、いつ迎えに来てくれるのかな。
今度の祭りで見つけないと、このままでは
大台に乗ってしまうわ。
その前に、なんとか見つけないと………
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