第26話 閑話 聖子と秋奈の内緒話

 昨夜は、聖子の部屋で遅くまでおしゃべりしていた2人が、ほぼ同時に起きてきた。


「「 おはよう 」」


 顔を洗いケトルでお湯を沸かして、インスタントコーヒーをいれた。


 聖子

「 ミルクが、無いから牛乳で良いかな ?」

 秋奈

「 うん、お願い。 砂糖は、無しでね 」

 聖子

「了解、 私も同じにするね 」


 二人で、モーニングコーヒーを飲みながら

 また、勇気達の話題になった。


 聖子

「 ねえ ねえ 昨夜は、何か あったかなぁ?」

 秋奈

「 何も無いでしょう !

 由利子先生も一緒だし、なんだかんだで あの三人は、ヘタレだからね 」

 聖子

「 そうだよね !

 先に勇気が、大人の階段を上がったんじゃないかとあせっちゃったわ 」

 秋奈

「 それこそ、あり得ないよ !

 勇気は『 お子ちゃま 』だから、頑張って手を繋ぐ位が関の山だと思うよ 」

 聖子

「 瞳は、堅物だし

 楓は『 口だけ番長 』だから進展は、無いでしょう」

 秋奈

「 それより由利子先生の方が、危険よ !

 ナンパに失敗したでしょうから、自棄やけを起こして仁くんを襲うこともあり得るでしょう。

 既成事実さえあれば結婚まで、まっしぐらだよね 」

 聖子

「 いくら由利子先生でも、そこまでは……しないよね 」

 秋奈

「……………かなり、追い詰められているからわからないよ !

『 大台(30代)になる前に結婚したい 』と、愚痴っていたからね。

 親友二人に先を越されているから、焦りから何をするかわからないよ 」


 聖子、秋奈

「「 …………………」」

 聖子

「 教師としての先生を信じましょう 」

 秋奈

「 そうだよね

 仮にも、教師なんだから煩悩ぼんのうで行動しないよね 」


 聖子、秋奈

「「…………………」」

 聖子

「 とっ ところでさ また、いつものメンバーで集まるんでしょう 」

 秋奈

「 伊予や今日子に、メールしとくわ

 いつものファミレスで、良いよね 」

 聖子

彼処あそこしか格安でおしゃべり出来る所が、無いから良いでしょう 」

 秋奈

「 了解、メールしとくね 」


 こうして、朝が過ぎていくのでした。




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