第19話 夏は やっぱりプールだよね ④

【 仁side 】


 楓

「 私の事を忘れて、イチャイチャするなんて二人共 酷いよぉ~ ! 」

 楓ちゃんに しこたま怒られた


 休憩するために近くの出店で、軽食をとりながら謝った


 その後、浮き輪とゴムボートを借りて流れるプールに向かった

 プールの流れに身を任せながら、おしゃべりしながら過ごしたのだった


【 由利子side 】


 狩りには来たものの良さげな男には、もれなく女がついている

 一人でいるような男は、居なくて

 その上、私と同じように男を狙っている狼ばかりだ !


 だいたい男が、少ないのが悪いのよ !

 何時からかこの国は、少子化が進み男女比が おかしくなり始めた

 男が、あまり生まれ無く成った上に草食化してしまい、ますます出生率が悪化した


 つまり、女余り社会人に成ってしまったのだ

 でなければ私が、結婚どころか恋人が出来ないなんておかしい訳だ !

 うちの村は、早婚が多いから私の年齢で

『行き遅れ』と言われる

 なんとしても男を、見つけないと………



【 仁side 】


 時間も遅くなり僕達は、ホテルに戻った

 まだ、由利子先生は 戻って来てなかった


 仁

「 由利子先生、遅いね

 何もなければいいけど 」


 楓

「 アッハハハ

 むしろ、何も無いから遅いんだよ

 けてもよいけど、ナンパの失敗にジュースを賭けてもいいわ ! 」


 勇気

「 僕も、ナンパの失敗にジュースを賭けるよ ! 」


 瞳

「 私も成功するとは思えないので、ジュースを一本賭けるよ 」


 仁

「皆、酷いなぁ~………僕は、……

 その時、後ろから殺気を感じた


 ???

「 そうか お前達は、そんなに私を怒らせたいのかぁ 」


 恐くて後ろを振り返ることが、出来ない

 ただ、目の前の彼女達が 真っ青になっているので 相当 怒っているのがわかる



 この後、僕達は 由利子先生に全力で謝り倒し許して貰った


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